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25話 ページ27

「足を退けてください!醜い化け物なんかじゃない…鬼は虚しい生き物だ。悲しい生き物だ。」
冷めた目で見下ろしていた剣士が禰豆子ちゃんを見る。そして次に私にも。
私はビクリとなったが動かずにいた。
彼は先程"人を喰った鬼"と言ったのだ。
問答無用で鬼を狩ろうとする人じゃないはず

私とその人の見つめ合いが続いていたが
『!』
すぐ後ろに人の気配!
しかもこれはさっきも感じた…
『っ』
私が反応するよりも早く剣士の人に地面へ伏せられる。
横で炭治郎くんが息を飲むと同時。
現れたのは先程私が空から見た小柄な女の人。
え!刀既に構えてる!
(ガキン
剣士の人が私たちを跨ぐように足を踏み出して刀を弾く。
「あら?」
女の人は不思議そうに言い少し先の地面に着地した。
……えっ今この人、私たちを庇って…

「どうして邪魔をするんです冨岡さん。鬼とは仲良くできないって言ってたくせに…なんなんでしょうか。そんなだから、皆に嫌われるんですよ」
嫌われてんのこの人…確かに無口っぽいけど…
そんな穏やかな雰囲気じゃないのに考えてしまった。
いかんいかん、今はそんな場合じゃない!
この人は一応味方?だとしても、あの女の人も十分強いことが伝わる。
いち早く炭治郎くんたちを連れてここを離れなくては。
鬼殺隊なのに鬼を連れてる炭治郎くんはいずれ立場が……と思ってたけど、やっぱ話し合いによる合意とかにはならなさそうだ。
だからまぁ、女の人の発言はスルーしとくとして…

「俺は嫌われてない。」
『「「…」」』
「…あぁ、それ。すみません。嫌われてる自覚がなかったんですね」
えぇぇー!?蒸し返すのそれ?
そこもうスルーでいいじゃない、わざわざ否定しなくてよくない?
それに女の人も更に追い討ちかけないでいいよ!
剣士の人、たぶん冨岡さん?のおかげでシリアスぶち壊し。
ほら炭治郎くんもこの表情よ……

「坊や、坊やが庇っているのは鬼ですよ。危ないですから離れてください」
それに、と女の人は私にも目を向けた。
「…そちらの方は先程会いましたね。あなたも鬼のようですが…私は個人的にあなたへ聞きたいことがいくつかあります。大人しく拘束させてくれませんか?」
私に聞きたいこと?
私は話したいことなんてないんですがね
「ち、違います!…いや違わないけど、あの妹なんです俺の妹で…」
「まあそうなのですか、可哀想に…では、」


「苦しまないよう、優しい毒で殺してあげましょうね」
この女同情すると見せかけて容赦なかった

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まどろみ(プロフ) - 猫宮さん» ありがとうございます!! (2019年11月24日 17時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - こーいう作品大好き!かまぼこ隊も大好き!最高! (2019年11月14日 17時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - kori1224さん» ありがとうございます!ゆっくりですが毎日更新目指しますね! (2019年9月28日 8時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
kori1224(プロフ) - こう言う作品好きです!更新頑張ってください!!! (2019年9月25日 22時) (レス) id: 6a27cb7555 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - あんこさん» ありがとうございます!その言葉だけで更新頑張れます! (2019年9月9日 15時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まどろみ | 作成日時:2019年8月29日 21時

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