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15話 ページ17

私は鼻も優れていないし、わからないけど彼がどれほど綺麗な心の持ち主かはわかる。
炭治郎くんを…そして禰豆子ちゃんは絶対に死なせては行けない、と思った。

『…炭治郎くんも、ずっと頑張ってきたんだよね。
禰豆子ちゃんを守って…鬼殺隊にだって…よくわからないけど、なるのは難しいでしょ?凄いよ。』
私は悲しさを、苦しさをひとりだったからこそ素直に吐き出せた。
けれど彼は妹を連れていて、妹のためにも強い姿で居続けたのだろう。
私は第2の人生だけど、彼はきっと今世の記憶しかない。
というかほとんどの人がそうだろう。
それでここまで過酷な人生を送るなんて……
これは決して同情とかではない。
私なんかがわかったような気持ちになってはいけない。
ただ単に、優しさに溢れる彼は本当に凄いと思った。

「……Aはやっぱり優しいな。」









そのあと私は炭治郎くんに禰豆子ちゃんの姿を見せてもらった。
箱の中に入っていた禰豆子ちゃんは、そりゃもう本当に可愛くて疲れとか一気に吹き飛びましたよ

禰豆子ちゃんは鬼を滅する対象だと暗示がかけられている、と聞いていたので少し緊張してたけど…
いざ対面してみると、彼女は私に攻撃するどころかスリスリしてきて私の頭を撫で始めた。
炭治郎くんによると私を家族の誰かと勘違いしているらしい。
『…禰豆子ちゃん。頑張ってお兄ちゃんを守るんだよ』
私の言葉を理解したのか、当たり前だと言うように胸をはる禰豆子ちゃん。
え、かわよ
幼女ってこんなに天使だったんだな









「じゃあまた!」
『うん、またどこかで』
任務に向かわないといけない彼は、その後すぐに出てしまった。
また会おうと約束をして、何度も手を振って去っていく。
彼が真っ直ぐ歩き出したのを見て、私は手を下げると家に戻った。





…炭治郎くん凄かったなぁ
彼のような人間が増えたらどんだけ平和になることか。
世界一争いのない国になるよ…と考えていれば、
『あー…珠世さんたちにも会いに行かなきゃ』
脱力したように畳へ寝転がった私はふと思いだす。

手紙には、炭治郎くんと共に鬼舞辻無惨が送った鬼と退治したと書かれていた。
……愈史郎さんは珠世さんが鬼にしたけれど、珠世さんは鬼舞辻に鬼にされた。
だから鬼舞辻の呪いを外し、自分に背いた珠世さんのことは鬼舞辻も追ってるだろう。
いつまでもその場所へ入れば捕まってしまうかもしれない。
きっと2人は浅草から離れる。
それまでに1度会っておきたいな。

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まどろみ(プロフ) - 猫宮さん» ありがとうございます!! (2019年11月24日 17時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - こーいう作品大好き!かまぼこ隊も大好き!最高! (2019年11月14日 17時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - kori1224さん» ありがとうございます!ゆっくりですが毎日更新目指しますね! (2019年9月28日 8時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
kori1224(プロフ) - こう言う作品好きです!更新頑張ってください!!! (2019年9月25日 22時) (レス) id: 6a27cb7555 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - あんこさん» ありがとうございます!その言葉だけで更新頑張れます! (2019年9月9日 15時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まどろみ | 作成日時:2019年8月29日 21時

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