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13話 ページ15

私はひとまず彼を家の中へ入れた。
そしてお茶を出す。
竈門くんは笑顔でお礼を言ってくれるし、なんだかホッコリする。いや私近所のオバサンかよ

「……あの、Aさんは鬼…ですよね?」
『え、はい。』
「じゃあさっきどうして外に…」
鬼に日光は天敵では?と聞かれる。
正しくその通り。
時間帯書いてなかったけど、今は真昼間。
太陽サンサンの中私は農作業をしていたのだ

『えっと、この羽織は特別な素材でできていて…太陽の光を全く通さないんです。だからこれを被っていれば昼間でも動くことができます』
私は今、白い羽織を着ている。
実はこの羽織は特別な繊維を組み合わせてできている。
その繊維とは、私が各地を旅していた時に山で見つけたとある植物のもの。
着物に編み込んでみると、凄く細かい繊維の層ができて日光はもちろん水も通さない。
まさに完全防水・防日光である。

外に出る時はその羽織を着て、さらに羽織についたフードを被る。これで完璧



『…というか竈門くん、別に敬語じゃなくていいよ。私たち同い歳くらいでしょ』
「あ、でも確かに見た目は同い歳くらいに見えますけど鬼は長生きしてるって聞きますし!」
あー確かに珠世さんとかそうよね、あの見た目で200歳超えてるってよ。
初めて聞いた時思わず聞き返してしまった。
そして愈史郎さんに頭をスパンと叩かれた。
いやぁもうそれは流れるような手つきでしたね…

『私は見た目通りの年齢だよ。鬼になったのも今から7年前、今は私16歳だよ』
「そうだったんですか!じゃない、そうだったのか!」
わざわざ言い直すなんて…素直かよ
「えっとじゃあAと呼んでもいいか…?それに俺の事も名前で呼んでもらって構わない」
『うんいいよ、炭治郎くん』
炭治郎くんは花のような笑顔を浮かべた。

彼と一緒に居ると癒されるなぁ…
しかしそんな炭治郎くんは急にキリッとした顔になる。
「A…Aは一度も人を食べていないと珠世さんから聞いたが…本当、か?」
『うん、そうだよ。食べてない』
私は彼に自分が鬼になったあと山に篭っていたことを伝えた。
「そうか…じゃあAは山にいた間に人を食べなくても大丈夫な体に変わったんだな。」
聞けば禰豆子ちゃんは2年間眠り続け、その間に変わったとの事。
『そうだったんだ……今まで出会った鬼は皆人を食べたり血が必要だったから…私しか居ないのかと思ってた』
「俺もだ。でもAが居た。数少ない出会いだから絶対に会いたいと思ったんだ。」

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まどろみ(プロフ) - 猫宮さん» ありがとうございます!! (2019年11月24日 17時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - こーいう作品大好き!かまぼこ隊も大好き!最高! (2019年11月14日 17時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - kori1224さん» ありがとうございます!ゆっくりですが毎日更新目指しますね! (2019年9月28日 8時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
kori1224(プロフ) - こう言う作品好きです!更新頑張ってください!!! (2019年9月25日 22時) (レス) id: 6a27cb7555 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - あんこさん» ありがとうございます!その言葉だけで更新頑張れます! (2019年9月9日 15時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まどろみ | 作成日時:2019年8月29日 21時

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