○のお嬢〜１３〜

Ｎｏ．４３６ ページ6

貴方side



田中「しんどいって思った時･･･どうしてますか？」

貴「うーん･･･私あんまりしんどいとか思ったことなくて･･･」

田中「へ？」

貴「私の場合生まれた時からこういう環境で･･･あの7人が一緒に居てくれてるから毎日が楽しいんです」

田中「･･･そうですか･･･」

貴「あぁ見えてみんな優しいし甘いしちょっと個性強いけどいい人たちなんですよ」

田中「･･･いいですね」

貴「？田中さんは毎日しんどいですか？」

田中「･･･私の場合功績で秘書までたどり着いたんです･･･未だに社長とできてるとか媚び売ってるからだとか言われますけど笑」

貴「なんですかそれ･･･」

田中「妬みですよ･･･私みたいに平凡な女が秘書だから･･･こっちは社長のスケジュールの把握もしなきゃいけないし無茶ぶりだってこなさなきゃいけないんです･･･みんな1回やってみればいいんですよ」

貴「ふふ笑みんな1日も持たないでしょうね笑」

田中「あっ･･･すみません私の愚痴なんて･･･」

貴「私･･･こうやって女の人と仕事の話とかってしたことないから･･･楽しいですね笑」

田中「なんか最神さん･･･不思議ですね」

貴「なんでですか？」

田中「だいたいこうやって接待される方ってすごく上から目線だったり傲慢だったりワガママだったり･･･大変なんですけど･･･最神さんは･･･話してて安心してしまうんです･･･私まだ仕事中なのに･･･」

貴「ふふ笑いいじゃないですか？仕事中でも疲れたら気を抜くのも大切ですよ？･･･うちの組員なんて家ではずっとダラダラですから笑」

田中「そうなんですか？笑」

貴「はい！笑」




大「お嬢〜！」

貴「あっ忠義！」

大「みんな心配してます」

貴「ごめん笑」

田中「すみません！私が引き止めてました･･･では･･･行きましょう」



なんかちょっと仲良くなれた気がしたんだけどなぁ･･･




この後車まで見送りに来てくれて


社長「今日はわざわざお越しいただきありがとうございます！」

貴「こちらこそありがとうございました！失礼します･･･田中さん！」

田中「!?」

貴「お互い頑張りましょ！」

田中「はい！笑」



丸「･･･では」ｶﾞﾁｬ


隆平が開けてくれて車に乗って発進



貴「だぁぁ！疲れたぁ！」

安「お疲れ様ぁ〜ヒール脱いでええよ？」

貴「んー」

大「あの秘書となんの話ししてたん？」

貴「えぇ？･･･秘密〜」

横「えらい仲良うなっとったなぁ」

貴「ふふ笑女の秘密です」

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