WESTの姫〜23〜

Ｎｏ．１１０３ ページ3

小瀧side


今日は俺と流星と淳太で撮影があって案外この3人だとすんなり終わる

撮影が終わって衣装から着替えてると


ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙﾙ


俺のスマホが鳴って画面にはAの文字


小｢Aからや｣

中｢また遊びに行くん？｣

小｢いや特に約束してなかったはずやけど｣

藤｢まぁ寂しかったんちゃう？｣


そうかぁ寂しかったんかなぁ〜( *´艸`)

期待しながら電話に出ると


貴｢のんちゃｯ･･･助けてｯ｣


なんや？ドッキリか？

Aのイタズラ？

でもイタズラにしてはリアル


藤｢どした？｣

小｢なんか･･･変やねん｣

中｢スピーカーにしてや｣


Aに用を聞くとガチで泣いてるっぽい声

泥棒？ベッドの下？隠れてる？

は？


中｢A？｣

貴｢じゅったｯ泣助けてｯ･･･｣


ｶﾞｼｬﾝ


!?


電話の奥からは何かが倒れる音


これガチやん


小｢A？今から急いで帰るから絶対動いたらアカンで？声も出したらアカン！一旦泣くのも我慢出来る？｣

貴｢んｯ泣ﾝｸｯ･･･はやくｯ泣助けて｣

藤｢警察電話してくるわ｣


流星が警察に通報してくれて

俺と淳太は車に急ぐ


中｢電話切らんとって？大丈夫やからな？俺らすぐ行くから｣

貴｢んｯ泣｣

小｢今流星が警察呼んでくれてるからじっとしとってな？｣


ｶﾞﾁｬ


貴｢来たｯ･･･｣


!?


今までの音で1番大きな扉の開く音がして


ﾄｯﾄｯﾄｯ


足音らしき音も聞こえる

車の中の俺と流星と淳太にも緊張が走る

こんなん･･･これ聞いてる俺らでも怖いのにAだけとか･･･


ｶﾞｼｬﾝ

ﾊﾞｻﾊﾞｻ


貴｢んんｯ泣｣


我慢せえ･･･大丈夫･･･大丈夫やから


ﾌﾟﾂ


え？


中｢ちょ、なんで切れたん？｣

小｢いや知らんよ･･･｣


ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙﾙ


電｢おかけになった電話番号は電源が･･･｣


嘘やん･･･は？


藤｢これまさか･･･よおドラマで見る充電切れってやつ？｣

中｢いやそんなわけ･･･｣

小｢それが･･･あの人あるかも｣


流星が所持品を無くしたりするのでだらしないってイメージあるかもやけど結構Aもだらしない

忘れるとか無くすとかはあんまりないんやけどそれこそ充電が1桁とかテレビとか電気もつけっぱなしとか･･･面倒くさがりやから


中｢マネ！飛ばして！｣

ﾏﾈ｢もうめっちゃ飛ばしてます！｣


頼むからじっとしててくれ･･･無事でいてくれ

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