WESTの姫～１２～ (ページ46)

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Ｎｏ．５９６ページ46

貴方side

重｢なんで謝るん｣

謝る？

私謝ってた？

貴｢ごめん無意識やわ｣

神｢また謝った｣

貴｢ごめｯ･･･｣

重｢どうしたん？なんかあった？｣

なんか？･･･あった？

何もないよ

何もなさすぎる･･･この2週間･･･楽しかったこともなければ特別辛いって思ったこともない･･･

ただ･･･みんなのために･･･

貴｢あれｯ･･･おかしいな笑なんもないのにｯ泣｣

神重｢!?｣

貴｢ごめん！ホンマになんもないから！笑泣ほらご飯食べよ！｣

キッチンに逃げようと立った瞬間

ｸﾞﾗ

え？

目の前にいた神ちゃんとシゲの顔がぐにゃりと曲がって目の前が暗転してく

神｢ｯ!?A！｣

重｢おいｯ！｣

夜ご飯温めなアカンのに･･･

まだみんな帰ってきてないから他の人の分も作らなアカンのに･･･

洗濯物･･･まだ終わってない･･･

･･････

･･･

おでこに当たる冷たい感覚で目が覚める

貴｢ん･･･｣

神｢A!?大丈夫？痛いとこは？｣

貴｢･･･ないよ｣

神｢そっか･･･よかった｣ｷﾞｭ

貴｢･･･ごめんなさい｣

重｢もう謝るなって･･･なぁ？なんで謝るん？｣

貴｢なんで･･･なんでやろ･･･ごめん分かんない笑｣

重｢･･･｣

シゲの顔が曇ってく･･･なんか言わなきゃ･･･

貴｢あっ！ご飯まだやろ？温めてくるから待ってて｣

ベッドから起きようとしたら

神｢無理せんとって！｣

貴｢無理してないよ？みんなのために家にいる私がちゃんとせなアカンの！みんな今忙しいから･･･大丈夫！｣

重｢ごめん！｣ｷﾞｭ

貴｢えっ？なんで謝るん？シゲなんも悪いことしてないのに｣

神｢それはAも同じやろ？｣

重｢無理させてごめん･･･Aが家におることが当たり前なってもうて全部任せすぎた･･･甘えすぎた｣

貴｢シゲ？｣

神｢洗濯物も掃除もご飯も･･･大変やったやろ？ありがと｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

貴｢ううん･･･私が勝手にやらなアカンって思ってただけやから･･･｣

ﾊﾞﾝ!

貴神重｢!?｣

急に部屋のドアが開いて

濵｢A！｣ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

貴｢濵ちゃｯ｣

濵｢大丈夫か？熱は？痛いところあるか？｣ｸﾞｲｸﾞｲ

重｢ちょ、落ち着け笑生きてんねんから急がんでもええやろ笑｣

濵｢はぁぁぁぁｯ･･･ごめんな？ホンマに･･･Aが倒れたって聞いて･･･もぉ･･･｣ｷﾞｭ

桐｢もう崇裕めっちゃロケ巻くねん笑俺より巻いててんから笑｣

貴｢心配かけてごめんなさい｣

桐｢こっちこそ気遣ってやれんでごめんな？｣