WESTの姫～１２～ (ページ25)

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Ｎｏ．５７５ページ25

濵田side

照史と淳太に引っ張られてジャニーさんの家に向かう途中で

濵｢照史と淳太先行ってて？｣

桐｢逃がさへんぞ！｣

濵｢ちゃうねんて！ちょっと買うもんあるから｣

中｢･･･分かった･･･絶対来てな？｣

濵｢うん｣

俺はAの大好物のケーキを買って家に向かう

ｶﾞﾁｬ

桐｢ｱｯﾋｬﾋｬ笑下手くそや！｣

貴｢下手やない！｣

中｢下手ちゃうよな？ちょっと独特なタッチなだけやもんな？｣

貴｢うん｣

桐｢これは下手やで？あぁでも濵ちゃんだけは上手いな笑｣

貴｢･･･うん･･･いっぱい見てるもん｣

リビングからそんな声が聞こえてきて

濵｢A･･･ただいま｣

貴｢ｯ!?｣ｽｯ

やっぱりや

淳太の後ろに隠れて出てこない

俺はAのために買ってきたケーキの箱をテーブルに置いて

濵｢ごめん･･･やっぱり帰るわ｣

桐｢おーい！待て待て！･･･逃げたらアカン！ちゃんと話し合わな･･･な？｣

話し合うって言ったって･･･怖がって近づいても来おへんやん

中｢A？俺照史とちょっとコンビニ行ってくるから濵ちゃんとここで待ってて？｣

貴｢･･･一緒に行く！｣

桐｢俺淳太くんと2人っきりで行きたいな～｣

中｢なんやねんそれ笑｣

貴｢･･･分かった｣

2人が家を出て行ってとりあえず俺はソファに座る

チラッとAを見るとジーッとこっちを見て部屋の端っこに立ってる

濵｢A･･･ホンマにごめん･･･謝って許してもらえるようなことやないことは分かってんねん･･･でも謝らせて？ごめんな？｣

貴｢･･･｣

濵｢Aが元気がない俺に気を使ってくれてたのに･･･抱きしめてやらんで撫でてもやらんかった･･･ホンマにごめん｣

Aはビックリした顔でこっちを見てて

濵｢俺不安やってん･･･Aまで居らんくなるとか思って･･･ごめんな･･･最低やんな笑俺もAの親と同じや｣

貴｢･･･ちゃうもんｯ｣

濵｢え？｣

Aが俺の近くに寄ってきて

ｷﾞｭ

俺の手を握る

貴｢濵ちゃんは･･･最低なんかやない｣ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

濵｢ちょ、無理すなって･･･怖いんやったらええから｣

貴｢怖くない！｣ｷﾞｭ

濵｢ｯ･･･｣

貴｢濵ちゃんはあの人らとはちゃう！いつも一緒に居てくれてギューってしてくれる･･･それに優しいもん！｣

濵｢A･･･｣

貴｢やから濵ちゃん･･･笑って？いつもみたいにギューってして？｣