∞のお嬢〜１４〜

Ｎｏ．４９８ ページ28

貴方side




侯くんがあんなに自信なさげに出ていくの初めてかも･･･


みんなにもしもの事があったら？･･･どうしよう･･･


組「お嬢〜！皆さん戻られました！」

貴「ほんとに!?」



急いで門まで行くと



横「はぁホンマに疲れたぁ」

渋「･･･」( ｰ̀ н ｰ́ )

村「ホンマに死ぬ覚悟やったからな笑」

丸「外で待ってても怖かったんやから！」

安「せやで！中でボコボコにされとったらとか･･･蜂の巣状態になってたらとか！」

錦「ヤスの妄想が怖いわ笑」

大「ホンマに緊張したぁ〜」



貴「ちょ、･･･え？無傷？」

全「ただいま」

貴「待って･･･何？何もしないで逃げてきたの？」

渋「んなわけあるか！」

横「話し合いで済んでん笑まぁちょっとピリついた時もあったけど笑」

丸「大丈夫！」

村「あぁ笑んな無傷やで？」



貴「良かった･･･侯くんが死ぬ的なこと言うから･･･」ｸﾞｽ

横「死ぬとは言ってへんやろ！」

安「うわぁ横ちょ泣かした〜」

大「サイテー」

錦「かわいそー」

丸「白すぎ〜」

横「おい待て！今変なのおったやろ！」

村「お嬢ほら寒いからはよ中入り？」

貴「うん」



みんなゾロゾロと中に入っていく



渋「なぁ･･･」

貴「ん？」


なんか･･･元気ない？


渋「後で部屋行ってもええ？」

貴「うん･･･いいけど」



みんなでご飯食べて今日の報告をしてもらってそれぞれ部屋に行く


ｺﾝｺﾝ


渋「入るで」

貴「うん」


入ってきたすばるは確実に落ち込んでる


貴「ねぇ大丈夫？なんか元気ない？」

渋「ん」ｷﾞｭｰ

貴「どうしたの？」

渋「今日･･･俺は殺し屋に向いてるって言われた」

貴「うん」

渋「･･･今まで何人殺したの？って･･･」

貴「うん」

渋「確かに･･･俺は今はまで何人もの命も奪ってきたし･･･でもそれは守るためやってん」

貴「うん」

渋「でもな？殺しってことに関しては一緒やんか？こうやってお嬢を抱きしめたり触れたりする時に･･･人の命を奪った手で触ってもええんかなって･･･言われた時に思ってん」

貴「ねぇすばる」

渋「ん？」

貴「私はすばるの手好きだよ？」

渋「え？」

貴「大きくて･･･暖かくて･･･優しくて･･･いつでも私の手を引っ張ってくれて･･･守ってくれる･･･すばるの手はそんな手だよ？」

渋「うん」

貴「今更殺したことを悔やんでも意味無いでしょ？殺した人の分まで胸張って生きなきゃ･･･ね？」

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