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No.34 ページ34

貴方side







ズキズキ




また頭が痛い・・・




何故か気を失ってた私は目を覚ました時


知らない天井・・・知らない部屋・・・知らない人達に囲まれてた




貴「どなたですか?」



と言ったら何故か周りの人はびっくりしたような顔で見てくる




それになんか・・・この人たち・・・怖い




この人達が怖いわけじゃないのか・・・男の人が怖いんだ・・・




1人にさせて欲しいと頼んだらみんな出ていってくれた




誰なんだろ・・・でもお嬢って言ってた



友達?知り合い?




でもお嬢って・・・




イタタタ





また頭がズキズキする・・・




なんでだろ・・・あの人達のことを考えると頭痛が酷くなる




そう言えばさっきタレ目の人が


「忘れちゃったん?」


って言ってたな・・・





もしかして私が忘れたの?



家族?・・・ううん・・・何この感じ



もしかして大切な人だったのかな・・・





ガチャ




安「落ち着いた?」


貴「あっ・・・はいすみません」



安「まだ寝とってええから」





この人・・・すごい優しそうだな





貴「あの・・・私が忘れちゃったんですよね?」

安「え?」


貴「もし良かったら・・・その・・・お話とか聞かさせてくれますか?」



するとビックリしてたけど直ぐに柔らかい笑顔に戻って



安「ふふ♪ええよ!お話したる!俺が大好きやったお嬢の話!」




すごい楽しそう笑




安「お嬢はなぁ・・・優しくて、可愛ええけど我儘で甘えるのが下手で人に頼れへんくて・・・毎回自分で抱え込んでまうねん」


貴「結構酷い・・・笑」



安「でもな?俺はそんなお嬢が大好きで、俺だけやない・・・組員全員大好きや」



貴「愛されてたんですね笑」



安「でも鈍感で全然気づかへんねん笑笑」




安「はよ戻ったらええなぁ・・・記憶」


と頭を撫でてくれる




懐かしい感触・・・



やっぱり私・・・この人たちのこと知ってる






安「え!?なんで泣くん!?・・・えぇ泣かんといてぇや」



何故か私の目からは涙が溢れて止まらなかった







この人たちを忘れてしまった悲しさと悔しさで頭が一杯だった・・・

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作成日時:2018年7月9日 19時

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