78 ページ30
«廉side»
後ろを振り返ったと同時に、思い切り抱き締められた。
廉「しょお…」
紫「廉、やっと見つけた…」
紫耀が震えた声で、俺を抱き締めながらそう言った。
そして、俺から離れて俺の頬を両手で包んで
紫「助けるの、遅くなってごめんな」
ちょっと涙目になりながら、優しく言った。
廉「しょおっ…！」
今度は俺から、泣きながら紫耀に抱き着いた。
さっきまでズキズキと痛んでいた足も、紫耀に会ったらどこかに吹っ飛んでいった。
紫「廉…それ、どうした…？」
紫耀が俺の手と足を交互に見ながら、心配そうに聞いてきた。
廉「あ、これな…」
俺は、紫耀に脱出する時に付いた傷だと説明した。
紫「そっか…。痛かったよな…？」
廉「うん。でも、今は紫耀がおるから痛くないで！」
紫「何だよそれ」
俺の頭をぐしゃぐしゃ撫でながら、照れくさそうに笑った。
やっぱり、紫耀の笑顔が1番大好きやなぁ。
紫「みんなに連絡する」
廉「うん」
紫「みんな、聞こえるか？」
紫耀がトランシーバーを取り出して、みんなにそう聞いた。
海『聞こえるよ！』
神『どうしたの？』
紫「廉を見つけた」
玄『本当！？良かった…』
紫「でも、怪我してるから玄樹のとこに連れて行く。玄樹、用意しておいて」
玄『了解！』
紫耀とみんながスムーズに、話を進めていく。
その時、背後でカチャッという音がした。
振り向くと、拳銃を紫耀に向けたあの先生の姿が。
紫耀は、気付いていない。
いつの間にか体が動いていて、紫耀の体を思い切り押した。
それと同時に銃声が響いて、俺はその場に崩れ落ちた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 644人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じくねこ - はい楽しみにしてます (2020年9月13日 11時) (
レス) id: 1083519e52 (このIDを非表示/違反報告)
Nagi(プロフ) - マイ。さん» はい！楽しみにしてます！！ (2020年9月12日 20時) (レス) id: d4032daa04 (このIDを非表示/違反報告)
マイ。(プロフ) - じくねこさん» ありがとうございます！番外編も楽しみに待ってて下さい！ (2020年9月12日 13時) (レス) id: de53883f34 (このIDを非表示/違反報告)
マイ。(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！しょうれんをラブラブにしていきますので、よろしくお願いします！ (2020年9月12日 13時) (レス) id: de53883f34 (このIDを非表示/違反報告)
マイ。(プロフ) - Nagiさん» そう言っていただき嬉しいです！番外編も楽しみにしてて下さい！ (2020年9月12日 13時) (レス) id: de53883f34 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マイ。
| 作成日時：2020年8月29日 19時
