漆黒の楽園。2

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«廉side»




神「廉、どうしたの？」

廉「行かんで…」

神「でも、食器洗わないと…」

廉「駄目」

俺がはっきりそう言うと、あからさまに困った表情をする神。

これなら上手くいくかも？

紫「良いよ、神。俺がやっとく」

神「まじ？ごめん、ありがとう」

紫「良いってことよ」

神の代わりに紫耀が、食器を洗いに行った。

神「廉、今日おかしいよ。何かあった？」

廉「なんもない」

神「何かあるでしょ？言ってみてよ」

廉「…何で怒らんの？」

神「え…？」

廉「何で…怒ってくれんの…？」

目から、涙がとめどなく溢れ出た。

神「え、ちょっ…来て！」

神に腕を引っ張られ、神の部屋に連れ込まれた。

神「えーと…何で、泣いてるの？」

廉「神、俺に興味ないん…？」

神「え、ちょっと待って。どこからそういう発想に…？」

俺は、海人に言われたことを全て話した。

神「海人の奴…余計なこと…」

廉「俺、神と別れたない…」

神「大丈夫。別れるわけないじゃん」

廉「じゃあ、何で怒らんの？俺、たくさんわがまま言ったのに…」

俺がそう言うと、神はくすくす笑った。

神「俺、廉の為だったら喜んで何でもやるよ？」

廉「え…？」

神「だから、わがまま言われても怒らないよ」

廉「そうなん…？」

神「うん。だって、廉のわがまま可愛いんだもん」

廉「なんなん…」

俺、無駄なことしてるやん。

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