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ページ30

«紫耀side»







でも、そんなある日のことだった。

メンバーとそろそろ何とかしないとなんて楽屋で話していた時、そこに服を乱れさせて走ってきたのだろうか肩で息をしている廉が来て。

俺達を見た廉は力なく座り込んで、声を抑えることなく泣いた。

廉から事情を聞くと、元凶は例のカメラマンさんとのことだった。

この前撮った写真で少し確認したいことがあるからと、空いている楽屋に連れ込まれて。

もちろんそこには写真とか何もなくて、気付いた時にはソファに押し倒されて服を脱がされそうになったと。

抵抗しても駄目だったから唯一動かせた足で、相手の急所を蹴って逃げ出してきたらしかった。

その時はもう怒りでどうにかなりそうで、震える手を抑えるのに精一杯だった。

メンバーも絶句したり、岸くんに至っては青筋を立てていて。

これは早めに手を打たないとって思って、その日に俺はカメラマンさんを辞めさせた。

ちょっと脅しをかけたらビビって、もはや半分涙目で俺の前から走り去ったあの姿は思い出すだけでも笑えてくる。

アイドルとして脅しはやってはいけない行為だろうが、廉を守る為ならアイドルの『平野紫耀』を捨てて廉の彼氏の『平野紫耀』として、俺は廉の為に何でもする。

廉には俺が辞めさせたなんて言っていなくて、この先一生言うつもりはない。

こんなドロドロとした汚いもの、廉は一生知らなくても良い。

「普通にええ人だったんやけどな…」

「そういうところだよ、廉。人間なんて、何考えてるのか分からないんだから。上辺で判断して、近付いちゃ駄目!分かった?」

「分かった」

廉はポスッと俺の膝に頭を乗せる。

「でもさ、俺ってそんなに好かれる要素ないやん。見た目男だし、何でそういうことされそうになったんやろ」

「男だとか、関係ないんだよね。廉が可愛いから、男としての本能が擽られるんだよ」

「可愛くないよ」

「自覚してもらわないと、困るんだよなぁ」

「何でよ」

「廉が自覚しないで可愛さ見せるから、他の男も廉のことそういう目で見るの!そろそろ分かって?」

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ゆう(プロフ) - お返事ありがとうございます。これからも更新楽しみにしてます! (2022年12月9日 3時) (レス) id: 05d34f6d93 (このIDを非表示/違反報告)
マイ。(プロフ) - ゆうさん» 楽しく読んでくれてありがとうございます!私もそう言っていただけて嬉しいです! (2022年12月8日 18時) (レス) id: d73d324288 (このIDを非表示/違反報告)
マイ。(プロフ) - ありすさん» ありがとうございます!お褒めいただき光栄です!その後のストーリーまで、少々お時間をください! (2022年12月8日 18時) (レス) id: d73d324288 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく拝見させていただいております。しょうれん恋愛攻防戦続編ずっと楽しみにしていたのでとても嬉しいです。 (2022年12月8日 10時) (レス) @page6 id: 05d34f6d93 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - しょうれん恋愛攻防戦続編最高でした。結ばれた二人のその後を妄想してニヤニヤがとまらないです。いつかその後のストーリーを書いていただけないでしょうか? (2022年12月8日 8時) (レス) @page6 id: 951e96d6ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マイ。 | 作成日時:2022年12月8日 7時

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