永遠の愛を〜4〜

ゴールのない迷路の先は ページ11

«廉side»








いつからだっただろうか。

紫耀が突然、俺に対してだけ態度が冷たくなったのは。

仕事の時やバラエティ番組の収録の時は、普通に目を合わせて話すし互いに笑い合ったりする。

だが、それが終わった途端、紫耀は俺を見なくなり俺と話も笑うこともしなくなる。

それはメンバーも薄々気付いていて、俺達を心配しているような視線に申し訳なく思う。

俺が何かしてしまったのだろうかと考えたが、特に思い当たる節はなくて。

俺は紫耀との関係に何日も悩み続けて、一睡も出来ないことがしばしばあった。

俺達の関係は変わらないまま数週間が過ぎ、今日もメンバー全員で仕事がある。

いつも通り眠れなかった俺は、少し早めに家を出てスタジオに向かう。

楽屋に入ると誰も居なくて、俺は荷物を置いてソファに座った。

メンバーが来るまで少し横になっておこうと、ソファにゴロンと寝転がる。

目を瞑っても頭の中に思い浮かぶのは、紫耀の姿だった。

氷河期が終わってから適度な距離を保ちながらも、普通に話も出来たし2人で大爆笑なんてこともあった。

その時は紫耀と話すことが出来て、嬉しくて楽しくて幸せだったのに。

俺達の関係は、いつから狂ってしまったのだろうか。

考えても考えても分からなくて、ゴールの見えない迷路に迷い込んで終わり。

もしかしたらいつの日にかケロッと普通に話せる時が来るかもしれないと思っても、その『いつの日にか』がいつ来るのか、否、もう来ることは無いかもしれない。

海人、神、岸さんと話す紫耀の姿を思い浮かべては、ズキリと痛む胸が苦しくて。

最近俺には見せなくなった笑顔を3人に見せて、毎日毎日辛くて泣き出してしまいそうになったこともあった。

何で何で何で…そう考えているうちに、今になってやっとストンと腑に落ちた原因を見つけた。

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