5 ページ29
«紫耀side»
帰り道を走ってると、公園で廉らしき人物を発見。
雨が降ってるのに、シェアハウスに戻ろうともせず、ベンチに座っている。
泣いてんな、あれ…。
「全く…」
公園に入って俺が着ていたジャケットを脱ぐと、それを廉の頭に被せる。
「泣いてると、綺麗な顔が台無しだよ？」
神がハンカチで涙や雨で濡れた顔を、綺麗に拭く。
いつもなら怒るけど、今はそんな空気じゃないし。
我慢我慢。
「帰るぞー」
岸くんが廉の荷物を持って、海人が廉を支えながら立たせて。
俺達は、シェアハウスへと戻る。
玄樹にタオルの用意と風呂を沸かすよう言って、電話を切る。
廉はいつの間にか俺のジャケットを羽織っていた。
「くしゅんっ！」
あら、可愛いくしゃみだこと。
「廉、寒いよね！俺と手繋ぐ？」
「あれ、海人くーん！もしかして寒いの？俺と繋ごっか？」
「紫耀、邪魔！」
「年上に邪魔って言うな！」
「じゃあ…妨害すんな！」
「別の言い方なら良いってわけじゃねぇから！」
俺達がギャーギャー騒いでるのを、廉が静かに笑いながら見ていて、廉の笑ってる顔を見て他のメンバーが笑顔に。
「廉、笑ってる！可愛いー！」
「可愛い」としつこいほど叫ぶ海人とそれを止めるメンバーを余所して、俺は廉の隣に並ぶ。
「廉、さっきはごめんね。怒ったりして」
「ううん。俺こそごめん。あんな態度とっちゃって…」
廉が申し訳なさそうにそう言って、また下を俯くから頭を撫でてやると、びっくりしたように俺を見て嬉しそうに笑った。
うん、可愛い。
「あ、仲直りしたの？」
「したよ」
「良かったね！」
「うん！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 718人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マイ。(プロフ) - あさ、さん» ありがとうございます！更新頑張るので、続き楽しみに待ってて下さい！ (2020年12月10日 22時) (
レス) id: de53883f34 (このIDを非表示/違反報告)
あさ、(プロフ) - めっちゃ面白くてハマってます♪続きが楽しみです！ (2020年12月10日 20時) (レス) id: 3e936cdf51 (このIDを非表示/違反報告)
マイ。(プロフ) - kan69kanさん» 本当にすみません！続き、楽しみに待ってて下さい！ (2020年12月10日 18時) (レス) id: de53883f34 (このIDを非表示/違反報告)
kan69kan(プロフ) - 分かりました！これからも続きを楽しみにしてます♪ (2020年12月10日 18時) (レス) id: f605d2fd9d (このIDを非表示/違反報告)
マイ。(プロフ) - kan69kanさん» 裏が見たいと言っていただけて嬉しいんですが、私、裏は専門外？でして…。全く書けないんです…。すみません、見たいと言ってくださったのに… (2020年12月8日 23時) (レス) id: de53883f34 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マイ。
| 作成日時：2020年12月6日 0時
