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«紫耀side»
数時間後、花火の打ち上げが終わった。
紫「帰ろっか」
廉「うん」
廉の手を引っ張って歩いて、花火大会会場から出る。
紫「花火、綺麗だったね」
廉「せやなー」
廉と他愛もない話をしながら、暗い夜道を歩く。
いつの間にか、いつもの別れ道に着いていた。
廉「じゃあな」
紫「待って！」
廉の腕を、咄嗟に掴む。
廉「しょお…？」
紫「あのね…話があるんだ」
廉「うん。何？」
その時、ポツポツと雨音が聞こえて、雨が降り始めた。
今日、降る予定じゃなかったのに…。
廉「紫耀、話って？」
紫「ごめん、俺達…別れよう」
廉は驚くこともなく、ふわりと笑った。
廉「もう、最初から分かってたで。俺は振られるんやって…」
紫「ごめんね。俺から告白したのに」
廉「ううん。俺も、別れた方が良いって思ってたから。俺が倒れたりする度に、辛そうにしている紫耀が嫌やった。俺のせいで、そんな顔させてるんだったら、俺達は別れた方がええのかなって」
廉の目からは、一筋の涙が流れてきた。
紫「廉…」
廉「紫耀がそうしたいなら俺は止めへんよ。これからもメンバーとして、よろしくな」
廉は俺に手を差し出す。
その手を取ると、硬く握られて。
廉「紫耀、大好きやで…」
廉は目を真っ赤にさせて、俺から手を離すと俺に背を向けて歩き出した。
雨と一緒に、俺の涙は流れ落ちていった。
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マイ。(プロフ) - あさ、さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！新作、楽しみに待ってて下さい！ (2020年12月5日 18時) (
レス) id: de53883f34 (このIDを非表示/違反報告)
あさ、(プロフ) - お疲れ様でした！この小説ができてから更新がずっと嬉しくて、私の楽しみになってました！新作楽しみにしています！ (2020年12月5日 16時) (レス) id: e213d1237a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マイ。
| 作成日時：2020年11月28日 0時
