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«紫耀side»




紫「花火までまだ時間あるし、見て回る?」

廉「うん、そうしよ」


俺達は、屋台を見て回ったり食べ物を買ったりなど、花火が始まるまでの時間を潰していた。


花火が始まる直前、人気のないところに廉を連れて来た。


紫「ここ、俺の穴場。人あんまり居ないから、居やすいでしょ?」

廉「うん。確かに」


廉とその場に、体育座りをして座る。


廉「紫耀、覚えてる?お花見の時に言ったこと…」

紫「花見の時…?」


確か…「このままでええの?」って、聞かれたような。


その時、答えられなかったんだ。


紫「覚えてるよ。それが?」

廉「紫耀はさ…このままでええっておもってないやろ?」

紫「どういうこと?」

廉「このまま付き合っていたいって思ってないってこと」

紫「………」

廉「俺達さ、1歩踏み出した方がええよ」

紫「廉、何を…」


その時、1つの大きな花火が打ち上げられた。


廉「わぁ…綺麗やな…」

紫「廉の方が綺麗だよ」

廉「ふふっ…キザやな」

紫「…廉」


そう呼べばこちらを向く廉に、チュッと軽くキスをした。


廉「しょお…」

紫「綺麗だね」


目の前に打ち上げられた花火に言ったのか、廉に言ったのかは俺でも分からない。


それは廉も同じみたいで。


何も言わずに、黙って花火を見上げていた。

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マイ。(プロフ) - あさ、さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!新作、楽しみに待ってて下さい! (2020年12月5日 18時) (レス) id: de53883f34 (このIDを非表示/違反報告)
あさ、(プロフ) - お疲れ様でした!この小説ができてから更新がずっと嬉しくて、私の楽しみになってました!新作楽しみにしています! (2020年12月5日 16時) (レス) id: e213d1237a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マイ。 | 作成日時:2020年11月28日 0時

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