菜の花少女は知っている【KZ】

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上杉くんが、当たり前だろとばかりに話す。

「信用度(しんようど)の問題だろ。お前は意味わからん憶測(おくそく)で話すけど、黒木は確証(かくしょう)のある時しか話さん。わかったか馬鹿武。」

若武がギリっと歯ぎしりする。

言い返さないってことは自覚(じかく)があるってことだよね、自覚があるなら直るかもしれないなあ。

若武が上杉くんを睨(にら)む。

「黒木については認めよう。でも俺は憶測(おくそく)で話してねーっ！」

全言撤回(ぜんげんてっかい)、若武に自覚なんてなかった、これじゃ多分直らない・・・。

私が溜め息をついていると、忍が私に質問してきた。

「なあ立花、推測(すいそく)と憶測の違いってなんだ？」

私は国語のエキスパートとして、簡単かつわかりやすい説明ができるように、頑張った。

「えっと、推測っていうのはある事柄(ことがら)や情報に基(もと)づいて判断すること、憶測は確かな根拠(こんきょ)もない、いいかげんな判断をすることだよ。」

「ふーん、あっ、じゃあ若武はいいかげんなんだな！」

忍が大きな声で言うものだから、その言葉はしっかりとみんなに聞こえてしまった、クスクス。

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