菜の花少女は知っている【KZ】

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2人でニコニコしていると、急にパシャッとカメラ音が鳴った。

音が鳴った方を見れば、スマホを構えている忍の姿が目に入る。

「もしかして、今、写真撮った？」

そう問うと、忍は頷いた。

「なんかめっちゃニコニコしてるから撮った。」

そう言って見せられたのはKZのグループメッセージに送られた私たちの写真。

「消して！今すぐ早く、即行でっ!!拡散しないで、保存しないでよ！」

「なんで？いいじゃん。」

「よくないっ!!肖像権にかかわるんだからね！」

若武は自分の出番だと思ったのか、口を挟んでくる。

「写真の無断記載(むだんきさい)は、名誉毀損(めいよきそん)やプライバシー権侵害(しんがい)が成立する場合、行為者(こういしゃ)は被害者(ひがいしゃ)に対して不法行為(ふほうこうい)に基(もと)づく損害賠償責任(そんがいばいしょうせきにん)を負わなければならない。
民法第709条だ。」

「でもさ、ここにいて実際に見てるんだからプライバシーでもなくね？」

そーゆー問題じゃないの！

「とにかく消して！1秒でも早く！」

「はーい。よかったのになあ・・・。」

名残惜しそうにはしてるものの、ちゃんと消してくれた、ほっ！

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美門翼「続き読みたかったらコメ欄で急かせば急いで更新するでしょ。」（頬杖をついて、ニヤリ）

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