待ちわびた一言 ページ31
「お腹空いてない？何かルームサービス頼もうか？」
「大丈夫…」
「そっか…ねぇ…ちゃんと顔を見せて」
無事にホテルにチェックイン出来た
Aの両頬はまだ腫れてる
それを確認するように俯いてるAの顔を覗き込んだ
「痛い？」
「少し…」
「また冷やしておこう」
ヌナの部屋を出る時に剥がした冷却シート
ヌナが持たせてくれた新しいシートを両頬に貼ってあげる
何でこんな事が出来るんだろう
Aの何が悪いのか分からないけど
好きな女性に手をあげるなんて正気の沙汰じゃないだろ
俺には全然理解できない…し、理解しようとも思わない
シートを頬に貼ってあげるとその冷たさにAがピクリとする
「ごめんっ」
「大丈夫…(苦笑)」
それは本当に久しぶりだった
頬の痛さを堪えながらも俺に見せてくれた笑顔
でも嬉しさよりもその痛々しさと、そんな笑顔をさせる前に助けてあげられなかった事の方がよっぽど悔しい
「…チャンミン？」
「ん…ごめん…」
「どうしたの？どうしてチャンミンが泣くの？」
そう
俺は悔しさから泣いてしまっていた
「ごめん…もっと早く…気付いてあげられなくて…AのSOS…見逃してた」
「SOS？」
「電話…あんなに沢山くれてたのに…ヌナにも…してただろ？」
「あれは…」
何度もくれる連絡に俺はただ浮かれて
なぜ頻繁に連絡がくるのかなんて考えもしなかった
それにあの着信の数だけ殴られていたんだと今更気付く
「あれはね…動揺してるのを落ち着かせたくてチャンミンや先輩に電話してたの…２人と話してると安心したしまだ頑張れると思えたから」
「それでも…あの時気付いてあげたかった」
俺の涙はなかなか止まらない
ごめん
悔しい
そう思えば思うほど、涙も後から後から流れてくる
俺が泣いたところでどうにかなる訳でもないのに
「…言って」
「何を？」
「俺も…ヌナも…力になるから」
「チャンミン…」
「これ以上…頑張らなくていいから…」
お願いだ
たった一言言ってくれれば
それだけで俺は全力でキミを守る
「…チャンミン」
いつの間にかAも涙を流していた
涙を流しながら
「…もう…頑張るの…疲れた…っ助けて！」
「A…」
やっと言ってくれた
この一言を言われる前に助けてあげたかったけど
あんなに頑なに隠していた旦那からの暴力
それを認めてくれたから
もうAに手は出させない
俺がAを守る
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純蓮(プロフ) - 千衣さん» 息子さんの成人式&ペンミ当選おめでとうございます〜！！ (2019年1月15日 22時) (
レス) id: b9f58593a7 (このIDを非表示/違反報告)
千衣(プロフ) - 更新ありがとうございます。ワクワクしてます。ペンミも当選したし、昨日は息子の成人式と良いことづくし♪ (2019年1月14日 22時) (レス) id: 1b97c1b75b (このIDを非表示/違反報告)
純蓮(プロフ) - 千衣さん» 千衣さん、こんばんは。長いこと更新せず申し訳ないです。再開したこのお話しにまたお付き合い頂ければと思いますm(_ _)m (2019年1月14日 22時) (レス) id: b9f58593a7 (このIDを非表示/違反報告)
千衣(プロフ) - 甘ったれチャミを読みたくて読み返しちゃった♪改めて読むと付き合うまでの主人公の心理描写すっごく共感。 (2018年8月19日 23時) (携帯から) (レス) id: 4037bbf8fe (このIDを非表示/違反報告)
千衣(プロフ) - どんな展開になろうとも楽しみに待ってます！現在の甘ったれチャミにどうなるのか…ワクワク((o(^∇^)o)) (2018年8月7日 18時) (携帯から) (レス) id: 4037bbf8fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：純蓮
| 作成日時：2018年6月30日 23時
