初体験 ページ5
「…なに…これ…」
開演から少したったであろう頃
漸く会場内に入った私たち
スタッフの人に案内されながら会場に入った瞬間、足が竦み入り口で立ち止まってしまった
大音量で流れる音楽と東方神起の歌声
何故か真っ赤な客席
そして何より私を立ち止まらせたのは
会場を埋め尽くしているファンの嬌声のような歓声
その光景に圧倒されて動けないでいると肩をトントンと叩かれた
「ダイジョウブですか？(^^)」
にんまりスマイルでドンへさんが声を掛けてくれた
「ちょっとビックリしちゃって…」
「行きましょう(^^)」
そう言われて漸く足が動き出した
席に着くとナオから赤いスティックライトが手渡され‘これが客席が真っ赤な正体か’と納得
それにしても…
隣も前も後ろも、あっちもそっちも四方八方からキャーキャーと耳をつんざく歓声
いや、もはや悲鳴
そして曲中の掛け声なんてここにいる全員がどこかに集まって練習でもしたの？ってほどよく揃っている
それはナオもドンへさんも例に漏れず…
それに客席をよく見ると私より年上の人から子ども、男の人も沢山いる
老若男女に愛されてるのか…
東方神起ってこんなに凄かったのね
彼らを全く知らなかった私はやっぱり世間から置き去りにされていたわ
今日は本当に良い機会
誘ってくれたチャンミンに感謝ね
だけどこれは本当に申し訳ないんだけど
誘ってくれたチャンミンなんて目もくれず
終始私を釘付けにしたのはファンたちだった
これほどまでに一体感のある集団は初めて見た
これだけの人数を統率するのは容易じゃない
東方神起２人だけの力でここまで一体化出来るの？
だとしたら凄い統率力だわ
私なんてたった数名の部下に四苦八苦してるのに
秘訣は何かしら？
なんてそんな事ばかり考えていた
周りは誰もがずっと笑顔でいるのに
私だけはステージも見ずに真顔で客席を見渡してる
そんな私に気付いた人なんて僅かだろうけど
絶対変な目で見られてたわね
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 570人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とんこ - え〜完結ってなってたからシリーズ最初から読んじゃったけどこれひょっとして区切りも着いてないですよね。折角面白かったのに残念。こんな気持ちになりたくなくて完結作品捜して読んだのに (2019年1月4日 8時) (
レス) id: ea70574319 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - ベルギーを称賛ってさすがだね (2018年7月3日 18時) (レス) id: b2dbe2074b (このIDを非表示/違反報告)
純蓮(プロフ) - 千衣さん» ちょっとアホっぽいチャンミンにどんどんにやけちゃってください(笑) (2018年6月30日 9時) (レス) id: a8649ab444 (このIDを非表示/違反報告)
千衣(プロフ) - 純蓮さんの言葉のチョイスが４０代の私にはツボです。『浮かれポンチ』＝この作品のチャミ、当分ツボってにやけるヤバイ人になるな〜 (2018年6月30日 7時) (携帯から) (レス) id: 4037bbf8fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：純蓮
| 作成日時：2018年6月16日 22時
