案の定 ページ20
俺は約束を守り続けた
口も手も出さない
ただAさんの傍にいるだけ
だけど以前と違うのは
どんなに仕事で遅くなっても必ずAさんの部屋に帰った
時にはAさんが起きるより早く仕事に出ることもあって、寝顔しか見ることが出来ない日も…
それでもちゃんとベッドで眠っていてくれて少し安心した
Aさんも俺が毎日Aさんの部屋に帰っているのに気付いていて
言葉を交わせなかった時は毎回‘ありがとう’のメッセージが届く
今日も帰ってきたのはもう夜中の3時
当然Aさんは眠っていて、一度その寝顔を見てから風呂に入った
「きっと寝たのはついさっきだろうなぁ…
朝だって最近いつもより早く出勤してるし…
いつになったら構ってもらえるんだか…
なぁ？ガァ太郎、ガァ助、ガァ子」
バスタブに浸かりながら、家出してきたAさんの姪っ子樹里ちゃんの置き土産‘アヒル３兄妹’にグチってみる
話し相手がアヒルのおもちゃだなんて寂し過ぎだろ
本来なら俺と一緒に風呂に入るのはアヒルじゃなくてAさんのハズなのに…
「仕方ないか…我慢我慢…」
明日は久々に仕事は昼から
Aさんと同じ時間に起きて朝飯を一緒に食おう
Aさんが大好きだと言ってくれる笑顔をいっぱい見せてあげよう
そんな事くらいしかしてあげられないのが悔しいけど…(苦笑)
風呂から出てたらソッコーで寝室へ
そーっとベッドに潜り込み
そーっとAさんの頭を持ち上げて腕枕
そーっとその体を俺の胸に引き寄せる
これをやるとき毎回‘起きちゃうかな？’ってドキドキするけど
相当疲れているのかAさんはピクリともしない
今日も全然起きる気配なしだ…(笑)ん？あれ？
抱き締めたAさんの体に異変
「熱い…？」
丁度良い位置にあるAさんのおでこに自分の頬をくっつけてみる
腕枕をした方の手でAさんのうなじ辺りに触れてみる
「やっぱり熱い…熱？」
ったく…いわんこっちゃない
案の定、体調崩してんじゃん…
「Aさん…Aさん、ちょっと起きて」
悪いとは思いつつAさんを起こす
だって熱計って薬飲ませなきゃ
「ん…チャン…ミ…？」
「Aさん熱があるみたい…熱計ろう？体温計持ってくる」
「熱…？」
寝起きだからなのか熱のせいなのか
ボーッとしてるAさん
熱次第じゃ明日…じゃなくて今日は仕事休ませないと…
素直に休んでくれるかな…
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とんこ - え〜完結ってなってたからシリーズ最初から読んじゃったけどこれひょっとして区切りも着いてないですよね。折角面白かったのに残念。こんな気持ちになりたくなくて完結作品捜して読んだのに (2019年1月4日 8時) (
レス) id: ea70574319 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - ベルギーを称賛ってさすがだね (2018年7月3日 18時) (レス) id: b2dbe2074b (このIDを非表示/違反報告)
純蓮(プロフ) - 千衣さん» ちょっとアホっぽいチャンミンにどんどんにやけちゃってください(笑) (2018年6月30日 9時) (レス) id: a8649ab444 (このIDを非表示/違反報告)
千衣(プロフ) - 純蓮さんの言葉のチョイスが４０代の私にはツボです。『浮かれポンチ』＝この作品のチャミ、当分ツボってにやけるヤバイ人になるな〜 (2018年6月30日 7時) (携帯から) (レス) id: 4037bbf8fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：純蓮
| 作成日時：2018年6月16日 22時
