優しいユノ ページ15
心にダメージを負ったまま会場に入ったけど
目の前に広がる沢山の車たちに血が騒いで…
「キャー！凄い！凄い！」
車だけでなく
ディーラーやエンジニア、開発チームがわんさか
その道じゃ相当有名な人もあちこちに
「どこから見たい？」
「とりあえず近いとこから順番に！」
「はいはい(笑)」
期待通り、どのブースでも細かい所までじっくりマジマジと見れる
エンジニアさんがボンネットを開けて説明してくれたり…
ここは天国なんじゃないかと思うほど幸せ
「Aちゃん、Aちゃん」
「んー？」
ユノに呼ばれるけど目の前のエンジン構造に釘付けで生返事
「俺、あっちにいるから」
「え？」
もしかして…楽しいのは私だけ？
「ごめんなさい…夢中になりすぎた」
「こうなるって分かってたから大丈夫(笑)ゆっくり見ておいで(^^)」
「ありがとう、じゃぁ遠慮なく…」
気を使ってくれたユノを放っぽってまた車に夢中になる私
よく考えたら、なんつー失礼な事をしたんだと思うけど
そんな事を考えられない程テンションが上がってた
そして一通り廻ってユノの所に戻るまで二時間も経ってた
「ごめんなさい！すっごい待たせちゃった！」
「大丈夫だよ(^^)満足した？」
二時間も待たせたのにやっぱり笑ってるユノ
「喉乾いたでしょ？飲み物貰ってくるよ」
私の喉具合にまで気を使ってくれる
「何でそんなに優しいの？」
「え？」
「いやね、ユノが優しいってのはずっと前から知ってるよ？だけど実際は評判以上！」
「そうかなぁ？自分じゃ分かんないや(笑)」
年上男性ってみんなこんなに優しいの？
いや…違うな
工場の社長を含めたオジサンたちはこんなに優しくないもん
まぁ私はまだまだ教わる立場だから多少厳しくもされるけど
でもあのオジサンたちには絶対にユノみたいな優しさは無い
「ねぇ、何飲む？」
「じゃぁビール！」
「あれ？ジュースじゃなくて良いの？」
「？？？」
運転して来たワケじゃないし
帰りだってあの性格の悪いマネージャーさんが送ってくれるし
飲んでもよくない？
「子供にビールは苦いんじゃない？」
「！！！」
「オレンジジュースがあるよ？」
「意地悪！！」
「冗談、冗談(笑)ビールね、オッケー♪」
ユノまでそんな事言うなんて！！
だけど…あのちょっと意地悪な顔も…
カッコイイ！！！
今私の心に刺さった矢は、柄にハートが付いてる矢だったよ(///)
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アスカ(プロフ) - まさかのチャミをオッサン扱い〜。最高（d(-_^)good!!）です。 (2018年5月6日 23時) (
レス) id: b6b3a6f85e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - まゆまゆさん、おはようございます。いつも楽しく読ませていただいてます。ユノペンの私とすれば、ユノがお父さんなら眼が肥えるというヒロインの気持ち、物凄くよくわかります。自分の気持ちにも鈍感なユノが、愛しい！ (2018年4月22日 5時) (レス) id: 0c3ca6793d (このIDを非表示/違反報告)
純蓮(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん、こんばんは！コメントありがとうございます♪ちょっと無神経発言のユノユノです(;^_^A (2018年4月17日 22時) (レス) id: c6171d5fef (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - あちゃー(笑)ユノくん、何てこと言うの！ヒロインちゃんが切なすぎる… (2018年4月17日 2時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：純蓮
| 作成日時：2018年4月12日 22時
