キレる ページ19
「か、課長…俺ら帰ります」
どんどん眉間に皺が寄っていく
それを察したタナカが脅えている
タナカ・・・お前のその判断は正しい
なのにAさんは・・・
「何よー、ウチで飲み直しましょ？」
「い、いやっ！それはまずいっす！」
「か、彼氏！あとは彼氏と飲んでください！」
「まあ！そんなに気が利くようになって！私、本当に嬉しい！キミたち、よく頑張った！ありがとう！！」
事もあろうか、Aさんから２人に無理やりハグ！！
なんだよそれ！！
「課長！ダメっす！彼氏の前でそれはダメっすよ！」
「感謝の気持ちよー」
何が感謝の気持ちだ
Aさんは俺の事なんか忘れて仕事に没頭してるはずじゃないのか
それが何だよ
男と飲み歩いてたのかよ
「・・・どういうつもりですか？」
もう黙ってなんて見てられない
「寂しいのは俺だけだったんですか？」
「あらー私だって寂しかったのよー」
酔っ払っていつもとは違うふにゃふにゃのAさんに俺はキレた
「だったら！何でそいつらと飲み歩いてんだよ！どうせ俺の事なんて忘れてたんだろっ！」
「いえっ！課長は…」
「お前になんか聞いてないっ！！」
カネコ！
お前が俺たちの事に口出すんじゃねぇよ！！
「・・・バカじゃないの？」
「は？」
Aさんから出たのは信じられない言葉
バカって俺の事？
ふざけるな
「私がチャンミンの事を忘れる？
そんな出来るわけないじゃない！」
「Aさん…？」
Aさんの目から大粒の涙が次から次へと零れ落ちてる
「キミの事をずっと、ずーっと考えてて！
家に居ても、会社に居てもキミの事しか頭になくて！」
俺の胸ぐらを掴んで泣き叫ぶ
「分身の元気だってすぐに使い果たして！
なのにやっぱり寂しくて！
チャンミンのパーカー羽織ってみたり！
チャンミンの食器でご飯食べてみたり！
それでも寂しくて！
凄く、凄く会いたくて！
忘れられたらどんなに楽だったか！」
・・・納得
リビングのテーブルに転がっていた分身
出しっぱなしのパーカー
使いっぱなしの箸
「・・・すみません・・・」
そんなに寂しい思いをさせてたとは…
いや
Aさんがそんなに寂しさを感じていたなんて…
「俺、カッとして…って、あれ？Aさん？」
俺の胸ぐらを掴んでいた手の力が緩み、そのままズルズルと崩れ落ちるAさん
まさに‘電池切れ’
沢山の涙を流しながら泣き叫び・・・寝てしまった
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純蓮(プロフ) - りんさん» りんさん、チャンミンくんのお話し楽しんでいただけましたか？次はユノユノのお話しです！そちらも是非よろしくお願いします(≧∀≦) (2018年4月12日 23時) (
レス) id: c6171d5fef (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - うははは(≧∀≦) (2018年4月12日 21時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - チャンミン、ダッシュでユノボッチ(≧∀≦) (2018年4月8日 11時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 流石、ゆの、ユノ(≧∀≦) (2018年4月3日 1時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - やはー(≧∀≦) (2018年4月2日 0時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：純蓮
| 作成日時：2018年3月4日 20時
