知っていた ページ7
「僕たちに日本で仕事をするときはここに住んでるんです」
顔に出てたかな？
心の中の私の疑問に答えてくれた
「それでか…」
「本当はお姉さんの事もここで何度か見かけてたんです」
「え？」
「披露宴で挨拶した時、どこかで見たことある人だなぁって…まぁ後で思い出したんですけど」
そうだったんだ
私は普段、あまり周りを気にしないから同じマンションに住んでたなんて知らなかった
「またばったり遭遇するかもしれないですね」
「そうですね」
「ご近所のよしみで今後も宜しくお願いします」
まぁ社交辞令なんだろうけど、披露宴の時みたいに深々と頭を下げるチャンミンさん
私もそれに倣って頭を下げた
「こちらこそ宜しくお願いします(^^)」
私の部屋の階にエレベーターが到着し降りる
まだエレベーターから降りないチャンミンさんは、当然と言えば当然なんだけど私より上の階か…
私の部屋の家賃より数倍お高い上層階なんだよね
「おやすみなさい(^^)」
「おやすみなさい」
全く知らない人でもないし、ましてや今の今まで言葉を交わしていたんだから
一応、礼儀としてお見送り
エレベーターの扉が閉まるまで…と思っていたが、チャンミンさんが開くを押したままなのか、一向に扉が閉まらない
「？？どうかされました？」
扉を閉めずエレベーターの中からこちらをジッと見てるのは何故だろう
「名前を…お姉さんの名前を聞いてません」
「名前…ですか？」
別にそのまま‘お姉さん’でも良いのにと思いつつ、バッグから名刺を取り出し渡し苗字を名乗った
自己紹介で名刺を渡し苗字を名乗るなんて職業病だなぁと思う
チャンミンさんは手渡された名刺を見つめて一言
「下の名前は？」
「はい？」
名刺に書いてあるじゃない
何で聞くの？
「…漢字が…読み方が分かりません」
あぁ…そうか
「Aです」
「Aさん…ありがとうございます」
これはこれから下の名前で呼ばれるパターンだな
会社の後輩達からも‘Aさん’って呼ばれてるから抵抗はないけど…
「お近づきのシルシにどうぞ(^^)」
「あっ」
チャンミンさんがゴソゴソとコンビニ袋を漁って取り出したのはあのプリン
「こんな安物で申し訳ないですけど、これも美味しいんですよ」
知ってます
大好物です
ありがとうございますと素直に受け取ったら、エレベーターの扉が閉まった
思いがけずプリンを手に入れてしまった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 931人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
純蓮(プロフ) - wakaさん» wakaさん、コメントありがとうございます！ご期待に添えられてるでしょうか(。>A<。)今後も宜しくお願いします！ (2018年3月4日 19時) (
レス) id: c6171d5fef (このIDを非表示/違反報告)
純蓮(プロフ) - りんさん» りんさん、コメントありがとうございます！やっとここまで来ましたよ(;^_^A 今後も宜しくお願いします！ (2018年3月4日 19時) (レス) id: c6171d5fef (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ヌナは、ワガママねウフフ(〃ω〃) (2018年3月4日 18時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - わーい30過ぎて色々あってもやっぱり好き！ヒロインちゃんは、よく、考えるね、うん(OvO)考えたら、考えただけ、チャンミンが好きになるよ！キットね(〃ω〃) (2018年3月4日 18時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - なかなかいい感じにフフフフ今後に期待！ (2018年2月25日 1時) (レス) id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：純蓮
| 作成日時：2018年2月10日 12時
