犬もおのが主人の家では獅子になる ページ30
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…チッ、意味がわからねぇ。
あれから数日が経った。
俺とあの女を捕まえた野郎は軟高に
ボコボコにやられたらしく
別に俺の手でやり返してやろうとかも
思わずそれなりに落ち着いてきた頃
あの女の泣き顔が今でも忘れられねぇんだ。
「おい相良、」
「…わりぃ」
智司の話すら耳に入んねぇほど
俺はあいつの事を考えちまってる。
だから意味が分からねぇんだ。
また会いてぇと思う俺に腹が立つ。
それから1週間経ったか事は起きた。
最近ウチに入ってきた野郎2人が開久ん中暴れ回り
他の開久野郎共ボコったかと思えば逃げやがって
今そのクソどもを手分けして探してるところだ
二村とも別れ俺1人でここら辺を探していたら
建物の影から嫌がる女の声が聞こえてくる
俺は別に人助けの趣味はねぇから
ほっとこうと思ったが何故か俺の足は
その暗い方へと向かっていた
「…オイ」
どうやら入って正解だったわ
女1人に絡む野郎共は
例の開久のクソどもだったからな
「テメェら、
女1人にだせぇ事してねぇで俺と戦えや」
「上等だわ、開久の狂犬さん」
そう言ってあいつらは隠す気もなく
そこら辺に落ちてたパイプや角材なんかを拾い出す
「おーおー卑怯じゃないの」
「まァな！」
あいつらは勝ち誇った顔で
さっそく向かってきやがった
正面から殴り合うわけねぇだろ馬鹿が
俺はしゃがみまず片方を転ばせ
もう片方はそいつにつまづいて勝手にコケてもらう
倒れてるあいつらに俺は容赦なく蹴り飛ばした
起き上がらせる暇もあたえねぇくれねぇに
「お前それはセコいだろ！」
「あ？聞こえねぇなァ」
2人もいるくせに反撃出来ないなんて
情けねぇ、もうボロボロになった
あいつらに視界を合わせるためにまたしゃがむ
「二度と開久名乗るんじゃねぇぞ」
そう言って最後に1発やったら
どっちも意識が無くなった
数秒経って俺はふとさっき絡まれていた
女の方を見ると目が合っちまった
「…お前」
「アハ、また助けられちゃったね
ありがとう相良くん。」
俺の体の中で何かが高鳴るのを感じた。
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夢子(プロフ) - 完結おめでとうございます！クスッとくる場面ときゅんきゅんする場面の展開の仕方がとても素敵でした！ (2020年12月31日 14時) (
レス) id: 72b9a547c8 (このIDを非表示/違反報告)
riri(プロフ) - すごく面白いです！更新楽しみにしてます！ (2020年9月8日 23時) (レス) id: 33a7fd7eb5 (このIDを非表示/違反報告)
夢子(プロフ) - 夢主ちゃんのアホっぽさが可愛らしいし、なんだかんだで面倒見てくれる相良くんにグッときました！これからの展開が楽しみです、更新楽しみにしてます！ (2020年8月25日 23時) (レス) id: 72b9a547c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラエル | 作成日時：2020年8月21日 23時
