好きなものは好きなんだ (ページ7)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:8,446 hit

好きなんだページ7

そう言ってドアを開けようとした…した

「あれっ、かたっ」

言い忘れてたけどここのドア立て付けが悪くてねよく開かないときがあるんだよね

「「✻✻✻おめでとー！」」

玉狛の住人たちがそう言って
クラッカーを鳴らすのが聞こえた

やっぱ誰か誕生日だったのかな
おっ、空いた

ドアが空いたので部屋にはいると
フリーズした玉狛のみんながいた

「えっ、」

だれか誕生日だったのかな、私は何事も
無かったように椅子に座ったら
みんなが動き始めた

「おーい…」

「なるほど」

本来は私の退院おめでとパーティーだった
らしい、なんかぶち壊した罪悪感でいっぱい

「改めて！かんぱーい！」

栞ちゃんがそう言いみんなでコップを
カツンとくっつける

「退院したのね～！」

「ちょ、まだっ」

傷が完全に塞がったわけじゃないと
言おうとしたけど抱きつかれて遮られた

小南先輩って抱きつくの本当好きだよね
なにかある度に抱きつかれてる気がする

「千夏はもうボーダーをやめたのか」

なんとなくワイワイしてるなかレイジさんが
私にそう言いシーンとしてしまった

「分かんない…かな」

辞めたくて辞めたわけじゃないしと
言うと千佳ちゃんが私の方へと来て
私の手を握った

「千夏ちゃんボーダーやめないで！」

私は思わず目を見開いたまさかそんなこと言われるなんて

「私、千夏ちゃんにスナイパーのこととか
色んな話聞きたいもん！」