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時間が経ちゃだんだん記憶も戻ってくる
そう信じていても悪ぃ予感っていうのは当たるもんで






「何も無い限り記憶が戻るのは…厳しいと思います」






「「…」」







…あァ、悪ぃ予感ってこの事かよ




医者の言葉に誰も何も言わなかったが
三橋と伊藤は信じられねぇと言わんばかりの表情だ




そりゃそうだよな、Aから忘れられるんだ









「…チッ」






ンな事実を目の当たりにした俺は
もうココにはいたくなくて
小さく舌打ちをし病室から出ていった





.






別に今まてだって1人で歩く事はあったが
アイツが隣に居ないのがやけに静かに感じる

アイツがいたから11月だろうが寒くねぇって
どんだけアイツにゾッコンだったんだよ






Aは自分を高1だと思っていた

そして三橋の女の事は覚えていても
俺らの事はひとつも覚えていなかった

つー事は、ここ1年間くれぇの記憶がAから
ごっそり抜けちまっているっつーわけで





「…」





何かを奪われた事のねぇ俺は
初めてこんなにでけぇ喪失感を覚えた



胸に穴が開くような、Aが前に
そう言ってた時は何言ってんだと思ったが
今じゃまるでそのまんまだ









そうぼーっとAのことを考えながら向かった先は
今日、本来真っ先に来る予定だった
隣町の高校の奴らとやり合う為の場所で


俺が病院行ってなんぼも経ってねぇから
まだあっちもこっちも殴りあっていた






「テメェ!狂犬相良だな!」





早速俺に気づいた野郎が振りかぶってきたが
難なくよけ逆に腹に1発いれてやった



それを見てた野郎共が次々と攻撃してきやがる
ったく弱え癖にしぶてぇのなんの



至るトコで闘ってて訳わかんねぇ
状態の中でAの名前を出す奴がいた






「丸山Aだっけか、あの女って
狂犬相良と一緒にいていきがってるだけだろ」




「…あ"?」







俺はそれを言った奴のトコに向かって
思いっきり蹴ってやった


今まで意味わかんねぇくれぇに冷静だったが
今の言葉で俺の中でぶっつりいった






「テメェにあの女の何がわかんだ!!!」






他の奴らなんか目もくれず
俺はすかさず胸ぐらを掴みまた蹴ってやった



瀕死になろうが、開久の奴らが
俺を止めようが知ったこっちゃねぇ



一旦怒りが収まった頃には
そいつの顔面は原型を留めていなかった

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anier017(プロフ) - いつも楽しみにさせて頂いてます!夢主ちゃんの記憶喪失つらいですね、、!いつものはちゃめちゃ(?)に元気な姿に早く戻らことを願いながら続き楽しみにしてます^^ (2021年4月24日 8時) (レス) id: a030ce827e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラエル | 作成日時:2021年4月13日 12時

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