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それから1時頃になり岸田さんたちは
私に看病を任せて帰ってしまった


どうやら開久の頭に招集をかけられてるとかで
年末から何してるんだろうって感じだけど
本来なら相良サンも行くことになっていたらしい






「相良サン、熱は測りましたか?」




「…いや」





まぁそうだろうとは思ってたけど
案の定測っていないそうなので

許可を貰って体温計がありそうな所をさがす






…が、しかし全く見つからない






それっぽい棚は片っ端から開けてるけど全部空で
相良サンはあんま物を買わない人なんだなと思った









「も〜体温計どこ〜」







「ンなもんあると思うか」







「え〜でも前に白いヤツ買ったじゃん」







「…あー、思い出したわ、そっちの棚よ」







「なんだこっちか、お、あったあった…」








じゃなくて!





探すことに集中してたから
半分独り言のような、何となくで会話してたけど
今めっちゃタメ口だったよね!






「すいません今めっちゃタメ口聞いてました!」




「…ん」






脇に体温計を挟めながら謝るも
相良サンも意識が曖昧でよく分かっていない

だってすっごい自然だったもんね今



私も途中まで無意識だったし
てか何故か体温計を買ったことを知ってたし


一体誰と重ねて話していたんだろうか








数十秒待つと ピピピ、と音がなったので
脇から離して体温計に写っている数字を見た





「相良サン、」




「…あ?」





「38.2℃もあるじゃないですか…!」





「…で?」






「で?と言われましても…」






相良サンはだから何だと
言わんばかりの表情をしているけど
38℃もあったら相当身体がダルいハズで



私の事は気にせず寝てくださいと言うも
相良サンは頑なに横になろうとはしなかった







「…腹へった」




「何なら食べられそうですか?
ゼリーとか買ってきました」






3種類位のゼリーを袋から出すと相良サンは
…んじゃこれで、と迷わずりんごゼリーを手に取った


他にもカットフルーツやお湯でとかす味噌汁
とかも買ってきたけどそれが良いらしい







「美味しいですか?」




「…ん」






相良サンは"開久の狂犬"なんて恐れられてるけど
ちっちゃいスプーンでりんごゼリーを頬張っていて
不覚にもカワイイと思ってしまった

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anier017(プロフ) - いつも楽しみにさせて頂いてます!夢主ちゃんの記憶喪失つらいですね、、!いつものはちゃめちゃ(?)に元気な姿に早く戻らことを願いながら続き楽しみにしてます^^ (2021年4月24日 8時) (レス) id: a030ce827e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラエル | 作成日時:2021年4月13日 12時

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