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これはあまりにも彼らが可哀想なので
私も買い物を手伝うことにした
とりあえずスーパーなんかに来てるんだけど
「風邪引いたらこれとかいいかも、、」
私がそう言うとじゃあそれも買いましょう!と
彼らは次々とカゴへ入れていくし
なんなら全然関係ないものも勝手に買おうとしている
彼らには考えるっていう概念がないのだろうか
そんなに買って大丈夫なんですかと
聞けば笑顔ではい!と答えられた
「相良さんから1万円貰ったんで!
Aさんもなんか欲しいものあったらどうぞ!」
「は、はぁ、、」
そんなあっさり1万円を渡せるなんて
相良サンお金もってるんだなぁ、、
私の家なんて多くて2000円しかくれないけど
それはともかく遠慮しづらい雰囲気
だったのでお言葉に甘えてジュースを買ってもらった
「ホントにいいんですか?私が行っても」
「もちろんスよ!」
買い物の後、彼らに相良サンの
家に来て欲しいと招かれた
私なんかが行っても大丈夫なのかと聞くと
絶対喜びます!と根拠もないのに
自信満々に言うものだから笑ってしまう
1回自宅に帰って荷物を置いてから
相良サンの家に4人で向かっているけど
傍から見れば異様な光景な気がしてきた
そもそも私と開久にどういう関わりが
あるのかすら全然分かっていない
だって私の開久のイメージって
強い怖いヤバいの3点セットだからね
でも話によれば記憶がない時に仲良くなったらしい
理解が追いつかないから深くは聞いてないけど
.
相良サンの家の前に着いた途端になんだか
緊張に襲われて、心の準備をしようとするも
「あ、相良さん入りますねー」
容赦なく後輩くんの1人に
ガチャ、とドアを開けられた
え、インターホン使わなくていいの!?
そんな、勝手に入って大丈夫なの!?
すっごく当たり前のように入っていくけど
私にはそんな勇気はなくて、お邪魔します…と
泥棒かと言わんばかりにそろそろと入る
靴を脱いだ後、私の前に立つ彼らの
背中からひょっこり顔を出せば
相良サンはベッドでこちらに背を向け横になっていた
「相良さん、Aさん連れてきました」
「あ?」
岸田さんがそう言うと
相良サンはゆっくり寝返りをうって
私とバッチリ目が合った
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anier017(プロフ) - いつも楽しみにさせて頂いてます!夢主ちゃんの記憶喪失つらいですね、、!いつものはちゃめちゃ(?)に元気な姿に早く戻らことを願いながら続き楽しみにしてます^^ (2021年4月24日 8時) (レス) id: a030ce827e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラエル | 作成日時:2021年4月13日 12時