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あれから冬休みに入り、バイトも何も無い今日は
京子ちゃんと明美ちゃんと街に遊びに来ていて
今は巷で流行している"クレープ"が
美味しいと評判のお店でゆっくりとしている
彼女達から惚気話を十分に聞かせてもらった後で
今まであんまり聞いてこなかった
私の過去について2人へ聞いた
「私、麻木先輩っていう人と
付き合ってたらしいんだけど何か知ってたりする?」
「麻木?Aは相良と付き合「あああー!!!」
明美ちゃんは京子ちゃんの言葉を
遮るように急にでかい声で叫びだした
そのせいで私だけじゃなくて
店にいる人みんなびっくりしてる
え、最近ってなんか叫ぶブームでもあるの?
ほら、三橋とか、むっくんという名の椋木先生とか
よく意味わかんないこと叫んでるからさ
ついには明美ちゃんまで、、
((京子さん!相良の事は言うなって
三橋サン達に言われてたじゃないっすか!))
((完全に忘れてた…))
私が明美ちゃんを心配そうな目で見てると
京子ちゃんがコホンと咳払いをした
「悪いA、私達はよく分からないんだ」
そっか、麻木先輩の事は理子達だけじゃなくて
京子ちゃん達も知らないのか
もしかして秘密で付き合ってたとか?
だとしたら全然知らなくてもおかしくないな
謎は深まるばかりであるけど
今が楽しいから結局いいやってなってしまう
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サテンを出た後、近くにあった
雑貨屋さんへ入って色々物色していると
色違いもあったんだ、とある商品が目に入った
「なんかいいもの見つけたんすか?」
私がじっと見てたものが気になったのか
明美ちゃんに後ろから話しかけられて
私はそれを見せるように手を取った
「前ね、相良サンに助けてもらったお礼に
クリスマスプレゼントとしてこれの色違いあげたの」
「!?」
それは何かと言うとハンドクリームで
今、手にあるのは紫色だけど
確か相良サンにはピンク色のいちごの香り
のする奴をプレゼントしてあげた
「…それで、相良はなんて」
「んーと、なんて言ってたかなー」
まずハイ、って差し出したらこれが何かを
理解するのに時間がかかってた気がする
「"…俺1人じゃ余るから開久のみんなで使うわ"
ってそんな感じのことを言ってた!」
「…そっスか」
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anier017(プロフ) - いつも楽しみにさせて頂いてます!夢主ちゃんの記憶喪失つらいですね、、!いつものはちゃめちゃ(?)に元気な姿に早く戻らことを願いながら続き楽しみにしてます^^ (2021年4月24日 8時) (レス) id: a030ce827e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラエル | 作成日時:2021年4月13日 12時