狂犬と飼い主3【相良猛】 (ページ21)

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「まァ、、智司も帰っちまったし。
んで礼って何してくれんの？軟高のおねーさん？」

相良サンは少し笑って私の顔を覗き込んだ
そんな彼から目をそらす事が出来なくて

怖いけどかっこいい顔してるなぁ…じゃなくて！

お礼をしようかなぐらいの気持ちで
来てしまったものだから
具体的な事はなんにも考えていない

12月なのにダラダラと汗を書いてるのがわかる

「…とりあえずレスカでも飲んで考えます」

「考えてないのに来たのかよ…」

「ひぇぇ本当にすいません！」

彼が身体を向きを変えたことによって
なんだかサテンに行く流れになってしまった

おい私、何も考えないで適当に
もの言うの辞めた方がいいよ本当

何レスカって、夏に飲めよ

「とりあえずよ」

「っはい…！」

「そうやってナヨナヨしくすんのやめろや
俺が脅してるみてぇだろ｣

すいませんと謝ったら、それやめろと言われてしまい
またそれにすいませんと謝ったら舌打ちされた

無意識なんですすいません！とまた
謝ったら今度は彼に盛大なため息をつかれた

もうどうしようもない状態なのは自分でも分かる

(そういや、コイツはこういう女だったわ)

それに加えて敬語を外すことを命じられた

お前の敬語は癇に障ると言われてしまった。
なんて理不尽な。ひたすら心の中で思う。

逆に最初からタメ口きいてたら絶対シメるじゃん…
だからそんな死にに行くような行為は出来ない

(※狂犬と飼い主、過去編の27話あたりを見テネ)

「とりあえず頑張ります…！」

「…」

「…ぁ、サテン、行きませんか？」

「…おー」

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男の人と2人で出かけた記憶( . .)がなくて
なんというか、ちょっとドキドキしてる

店員さんに2人用の席に案内され
緊張を誤魔化すかのように早速メニューを開いた

「…カプチーノにしようかな」

「レスカじゃねぇのかよ」

「…アハ、確かに」

そんな事言われると思ってなく少し笑ってしまった

ちらっと彼を見れば心無しか
少し口角が上がってるような気がして

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狂犬と飼い主【相良猛】

復活。成仏しろよ…(遠い目)