「役に立たない乃木くんと学校の怪談の話です☆」「役に立たなくないよ〜」

「バレンタイン！？まさかの神隠し…」 ページ28

2月14日、この日は来た。
そう、バレンタイン
一見興味無さそうなAも
実はお菓子を作っていた。



クラスの仲のいい女子達にも
あげて、放課後部室のドアを開けると
いつものメンバーがいた。




「みんなにバレンタイン
持ってきたぞ⭐」



お菓子をカバンから取り出しみんなに
配っていった。色々な反応を
もらった時、ドアの開く音がした。




「あれー？なにやってんのー？」



「チョコ配ってるぜ⭐…乃木くんか」



みんなでそちらを向いたら
久々に部活に来た乃木だった。
乃木はAの前に立つ、
A以外の人は告白かと思ったが
どうやら違った。



「それ俺の分ある？俺神だからさ
みんな近寄れないらしくて
バレンタイン貰ってないんだよね♥」




「言い訳が見苦しいぞ乃木くん。」




非難するような目で乃木を見たが
内心はほっとしていた。
ほかの学年と関わりがほとんどなく
乃木の情報はあまり入ってこないからだ。




「みんなの分作って
きたからある…え、まって」




Aはカバンを漁ったが、
乃木の分はどこにも見当たらなかった。




「乃木くんの分ないんだけど！！」



「マジか」




Aはカバンをひっくり返し
カバンの中のものを全てだして
探してみたがやっぱり見つかりはしなかった。




「ちゃんと乃木くんの分も
作ってきたのに…ごめんね、乃木くん」




Aの目からは涙が出てきて
周りのみんなは混乱していたが、
乃木は1人、混乱していなかった

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