「役に立たない乃木くんと学校の怪談の話です☆」「役に立たなくないよ〜」

「乃木くんは霊感診断やる必要ないね！」 ページ3

「え、これ逆に誰かにすれ違うの？
全く誰ともすれ違ってない〜！」




「えっとね、すれ違ったら
霊感があるらしいよ！私は
パパとママとペットにすれ違った⭐」




全然すれ違わなかったんだけど〜！
すれ違うよ〜！というくだらない
言い合いが数分続き、ようやく
次の診断へと行けた。




「親指みーせて⭐」



「また指〜？いいけど♥」



乃木は親指のみを突き立てて
Aの方に見せた。Aは
それをマジマジと見たあとスマホを
ちらりと見て、また乃木の指を見た




「親指の第1関節のシワが
目の形になってたら霊感があるらしいけど、
乃木くんないね！私もない！」




「仲間だ〜」




乃木が差し出した手をさらに
出すと、Aも乃木と同じように
グッチョブの手を乃木に近づけた。




「また指だ、乃木くん、
手で狐を作って」




はーい♥と返事をしたあと、
乃木は両手を狐の形にし、自分の顔の
横に持って行って、これで何があるの？
という顔をAに向けた




「そして、狐のまま人差し指と
小指をくっつけてみて！」




無理じゃね？みたいな顔をしたものの
案の定、両手ともくっつかず指と指の間には
5ミリほど隙間が空いていた。



「Aちゃんくっつくんだ〜すご〜♥」




「ずっとやってたらつくようになった⭐」



それを聞いた乃木は一目散に
指をくっつけようとし始めた。




「俺も霊感欲しいな〜♥
俺ほんとに霊感ないんだよ〜」




「私は霊感めちゃくちゃあるな〜⭐
こっちに来てからは幽霊見てないけど！」

「コックリさん10円玉手で動かしてるやついる説」→←「乃木くんは霊感診断やる必要ないね！」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す