「役に立たない乃木くんと学校の怪談の話です☆」「役に立たなくないよ〜」

「夏の肝試し大会！？やっぱ脅かす役だよな！」 ページ12

「せーのっ」




その声と同時に6人はくじを引き、
4つ折りにされた紙を開いた。
乃木＆A、多橋＆桃戸
加川＆佐志だった。



Aはさっき茶化された
こともあり、乃木とはなりたくなくて
嫌そうな顔をしていた。




そんなことには誰も気づかず
行く順番も決まり、最初に
行くことになった2人が鳥居を越えた




「神社までいって戻ってくるだけで
いいんだよね？」



「そうです！早く行きましょう！」




最初のペアは加川＆佐志だった。
謎にテンションの高い加川と
めんどくさそうな佐志はなんだかんだ
仲がいい。



数分後、2人は何事もなく
戻ってきた。そして次のペア、
多橋＆桃戸が歩き出し姿が
見えなくなった。




「さしなちゃん、どうだった？」




「予想通り、って感じ。
遠くもなければ近くもない。」




佐志がAの質問攻めに
あっていたら2人は案外早く帰ってきた
そして乃木とAが行くことになった。



「乃木先輩守って下さいよ！」



「ひゅー！」




加川と桃戸の冷やかしを
聞かなかったことにして、
Aは乃木の1歩後ろを歩く。




「ねぇAちゃん、隣来いよ」



「えっ」




鳥居を越えすぐ、姿もあまり見えない
暗闇の中、乃木が突然話し始めた
ことにAはビクリとした。
正確にはドキリとした。




「嫌ならいんだけど、加川が
なんか言ってたし、Aちゃん
見殺しにしたら怒られちゃうからさ♥」




「そっか…じゃあ、隣行く」

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