検索窓
今日:14 hit、昨日:51 hit、合計:80,278 hit

目覚め ページ30

:






それから1週間ほどして席替えの日が来た。



「る、流川くんよろしくね…!」

「…」

「流川くんの隣の席になれて私嬉しいな…!」

「…」



Aは少し離れた右斜め前の方の席で、相も変わらず隣のヤツに話しかけていた


俺じゃないクラスの男と笑いあってる姿が四六時中頭から離れなくてイライラする



「…なんで俺だけじゃないんだよ」


うるさいヤツから解放されて清々したはずなのに、物足りねぇ…なんて







.




.




.






「ッ…!」





「流川!」

「流川くん!」



気絶していた流川が目を覚ましたのは、桜木くんが相手4人に囲まれているときだった





あまりに出血が酷いものだから体育館の端に避難させ、Aちゃんの膝の方が流川も良くなるわ…(?)という彩子さんの指示でしぶしぶ私の膝の上に頭を乗せて寝かせておいたのだけど、今思えばはめられたような気がする


※本来頭を強打した時は水平にして経過を観察してください。




「ちょっとあんた死ぬわよ!じっとしてなさい!」

「A…膝…」

「おい!せめて立ち上がる素振り見せろ!!」



ムクリと少し頭を上げたかと思えば、スン…とゆっくり同じ体制に戻ってしまったので思わずツッコんでしまった

なによ、死ぬほど心配してたのにバカみたいじゃない…!






.






「さぁ、いくぞ」

「卑怯者が…」



体育館の中の殺伐とした空気は変わらないままで、未だ桜木くんと相手達との睨み合いが続いていた

流川は気絶してるし、宮城さんもボロボロだし、桜木くんも怪我をしているから数人相手に1人なんて無茶だ、この状況をどうしたら…!





そう思っていた時だった





「はいやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」




三井と呼ばれる人が桜木くんに攻撃しようとした瞬間、甲高く叫びながらロープを使って上から登場したのは桜木軍団と呼ばれるうちの1人の高宮くんだった


「やめろ重い…!」



しかし、相手を蹴り飛ばすつもりがズレて桜木くんに当たってしまい、あっ…と声が漏れた




「はははは!何やってんだバカ者、せっかくの登場シーンを!」

「お前ら…!」

「正義の味方、参上!」



上から声が聞こえたのでそちらを見上げれば、桜木軍団の他のメンバーである水戸くん、大楠くん、野間くんがロープを握っていた

タイマン→←雨



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (163 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
598人がお気に入り
設定タグ:スラムダンク , 流川楓
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

歩流 - 更新待ってます☺️ (10月27日 20時) (レス) id: 519d2589de (このIDを非表示/違反報告)
👾👾👾 - 更新頑張ってください!!!待ってます!! (2023年3月1日 20時) (レス) id: b6179e7ee4 (このIDを非表示/違反報告)
🧸‪ - 更新待ってます! (2023年1月14日 18時) (レス) id: 86e64ecd67 (このIDを非表示/違反報告)
もちもちのパンダ - 最高ですぅ (2022年12月28日 17時) (レス) @page12 id: d1805f12d2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ラエル | 作成日時:2022年12月10日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。