お願い、シュートは決めないで。【流川楓】 (ページ25)

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脆い歯ページ25

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｢宮城！こんなところにい…｣

｢うるせぇぇぇ！！！｣

｢…ぇ｣

不良集団の先頭にいた長髪の人が何か言いかけたところで、桜木くんの蹴りがその人にクリーンヒットしてしまった

その場にいる誰もが唖然としていたけど、蹴った張本人は｢？｣という感じで

ガハッ！！と倒れる彼をお構い無しに3人は喧嘩続けるものだから長髪の人の仲間たちが激怒状態に

｢三っちゃん…コラァ！！ふざけんじゃねえぞテメ…ぐえっ！！｣

｢堀田！…いい加減にしないと殺…ぐあっ！！｣

どれが三っちゃんで、どれが堀田かもはやわかんないんだけど、仲間達が3人に殴りかかろうとするも全部返り討ちにされている

それでも3人は他人を巻き込んでることに気づいてないみたい

｢あーあ…｣

近くの人が先生呼びに行ってたからもうすぐ来るかな…

横見たら彩子さんいないし、その反対側では晴子ちゃん気絶してるし…

一体何人気絶してるんだ…ひ、ふ、み…そもそも何してんの自分…

｢コラァ！！何しとるんだお前ら！！｣

｢｢｢？…あ、｣｣｣

.

あれから先生が来て、晴子ちゃんのお兄さんにもこっぴどく怒られ、3人とも今日の部活動は禁止になっていた

｢退院してそうそう禁止なんてほんっとにバカね、、、｣

｢ごめんよアヤちゃん、、｣

｢ははーん！怒られてやんの！｣

｢そもそもてめーが絡んできたんだろ！｣

体育館の端っこに立たされてもなお、言い合いが始まりそうな宮城さんと桜木くんを彩子さんはハリセンで叩いていた

それを見てやっぱりマネージャーは向いてないと思っていた中

｢…なんであんたはここなの｣

｢別にどこに立ってろとか言われてねぇし｣

2人が体育館の隅の方に立っているのに対し、何故か流川だけ私たちのいる入口のすぐ近くに立っていた

おかげで晴子ちゃん含め後ろにいる女子たちがすごいことになっているんだけど、絶対練習の邪魔だと思うんだよね

｢あれ、Aちゃんじゃん｣

｢？｣

｢上だよ｣

｢！…桜木くんのお友達｣

上を見れば桜木くんのお友達4人がいつの間にか立っていてびっくり

この3人がなんで立たされてるか知らないみたいで理由を教えてあげたら爆笑されてしまった