アール ページ16
:
「…」
「…」
今は流川に連れられた屋上に居ます。昼休みの終わりを告げるチャイムも数分前に鳴りました。
太陽が直接当たってるからか異様に暑い。それに晴子ちゃん達も心配してるだろうし、どうにか教室に戻りたいのだけど、、
私は話すことないから、流川が話してくれないと困る。
きっと、戻っていいー?、って聞いでも、ダメー!、って言われるの目に見えてるし、いやこんな言い方はしないんだけどね
「…なぁ」
「…何、」
「なんで朝置いてったんだ」
「それね、別に行く約束なんてしてないじゃん私達」
「昨日言った、朝迎えに行くって」
「え?えー…」
流川は勉強出来ないけど、こういう時だけ記憶力いいから多分言ったんだろうな。
…ん?あれ、もしかして昨日私が家に入る前になんか言ってたのって…
「…あれだわ、完全に聞き逃してるわ」
「なに」
「それはほんと、うん、申し訳無い」
「許さん」
だから放課後の練習見に来い、と指さされた。行かないで次の日また教室に来られるのも面倒だし、ちょっと見て帰ろうかな
「…ちゃんと最後までいろよ」
「げ、」
めっちゃ考えてることバレてる〜!
昨日みたいに流川親衛隊?に目をつけられるのはゴメンなんだけどな…
「あー、ねむ」
なんかもうめんどくさいから授業出るのやめよう、今から行ったところで多分欠席扱いになるだろうし
そう思いながらフェンスに立ち寄り手をかける。なーんか変わらないな、この辺って
.
「それでよ〜、あ?」
「なんだてめぇら、1年か?」
あたりの景色を見渡してたら、後ろからガチャと古びたドアを開ける音が聞こえてきた
身体ごとそちらを見ると、うわぁ流川!じゃなくて
そこには長い学ランを着た恐らく上級生であろう男子生徒達が。
なんか流川しれっと近くまで来てるし、なんかだるまさん転んだみたいな状態になってる
「何見てんだよ!」
「俺らがこれから屋上使うんだ、イチャつくんなら他所でやれや!」
「え、す、すみません…?」
「…こいつ、よく見たら流川じゃねえか?」
「おーそうだな、俺、前々からこいつのこと気に入らなかったんだよなぁ」
「一旦型にはめてやろうかね」
598人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
歩流 - 更新待ってます☺️ (10月27日 20時) (レス) id: 519d2589de (このIDを非表示/違反報告)
👾👾👾 - 更新頑張ってください!!!待ってます!! (2023年3月1日 20時) (レス) id: b6179e7ee4 (このIDを非表示/違反報告)
🧸 - 更新待ってます! (2023年1月14日 18時) (レス) id: 86e64ecd67 (このIDを非表示/違反報告)
もちもちのパンダ - 最高ですぅ (2022年12月28日 17時) (レス) @page12 id: d1805f12d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ラエル | 作成日時:2022年12月10日 11時