お願い、シュートは決めないで。【流川楓】 (ページ14)

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死ページ14

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｢エッ！流川じゃん｣

｢あぁ、佐々木くん…｣

横を見れば、私と流川と同じ富ヶ丘中出身の佐々木くんが立っていた。中2の時も同じクラスだったから、他の人よりは若干仲のいい男子だ

そんな佐々木くんは、後ろの女子の群れを抜けてきたんだろうお疲れ気味というか、めんどくさい事になったなと言わんばかりの表情をしている

｢コレ森沢が連れてきたの？｣

｢断じて違う｣

｢あぁ、、そういう｣

流川のことコレ呼ばわりする強者だと言うことはさておき

目線で訴えたら何かを察したみたい。佐々木くんも私が中学の時に流川と付き合ってたことは知ってるだろうし、結構広まってただろうから

｢だいぶ拗らせてんね、だってあの時の流川やばかったもんな｣

｢ちょいちょいその頃の話は聞てるよ｣

元中の人たちのおかげで、湘北に流川の元カノがいるという話はみんなの耳にはあんまり入ってないらしい

そんなんみんなに知られたら、毎日のように私の元に女が来られる羽目になっちゃうからね

｢というか佐々木くん起こしてきてよ｣

｢嫌だよ、まだ(物理的に)死にたくねえもん
森沢がおこしてこいよ、｣

｢私も(社会的に)死にたくないから！｣

俺の睡眠を妨げる奴は〜、みたいなのはどうでもいいんだ、私が起こしてキレられた試しは無いから

だけど、ここで流川と接触したらリスタートした高校生活が終わってしまう！！！

彩子さん呼ぼうか？なんなら

｢うわー、誰か起こせそうな人いないかな｣

｢久保田は？｣

｢イチバン良くないね、｣

｢あ、あの、Aちゃん…｣

｢あれ、太田って何組だっけ？｣

｢多分3組＿｣

.

｢…おい｣

｢｢！｣｣

視界が若干暗くなったなと思ったら、まさか流川が目の前に立っているとは

しかもめっちゃ機嫌悪そうなんだけどどうしよう、おいって言っただけで全然喋らないし、無言の圧めっちゃかけてくるやん？

｢なんで朝置いてった｣

｢…はい？｣

どうしてみんなの前でそういうこと言う？？

前のはたまたま可哀想だったから、一緒に帰ってあげたけど、登下校を共にする約束なんてしてないが？？