お願い、シュートは決めないで。【流川楓】 (ページ11)

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多才マン？ページ11

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「…待たせた」

「ほんとだよ！ココ(バスケ部の部室の前)にいるから流川
目的で出待ちしてたやつみたいでめっちゃ見られてんの！」

「ジイシキカジョー」

「周りをよく見ろ！」

「見なくても分かる」

流川は誰も見てないってことを、見なくても分かるって言いたいんだろうけど、そんなんだから彩子さんに疎いとか鈍いとか言われるんだ！

ほら今も見てる！と言えば見てない、と言われまた不毛な言い争いになりかけた時

「あの…」

「？、はい」

部活か、はたまた委員会終わりなのかわかんないけど、私達と同じ1年生であろう女の子が話しかけてきた

「流川くんが困ってるので、部活終わりまで付き纏うのやめてあげてください！」

「えぇ…」

いかん、呆れで思わず声が出てしまった。

それを女の子は聞き逃さなかったのか、えぇ…じゃないんですけど！と、さらにぷりぷり！って感じで怒ってる

それにしても、流川と再会して1日も経ってないのに色々ありすぎだろ

まじ流川ってこんなに女子からの人気高いんだね、知らなかったわ、ある意味尊敬する

「迷惑になってるの分かります？！」

「ァ…ハイ」

というかこの女はなんだ？流川に

困ってる俺を助けてくれた→いい子だな→しかも怒り方可愛い→なんか見た目も可愛いぞ？→ドキドキ、これって…？

って思われたさが全面に出まくってる、浅はかすぎんだろ

「分かりました…流川クンとはもう関わらないようにします！ごめんね流川クン！」

「白々しい演技すんなどあほう」

「いたっ！つねんなよどあほー！！！」

両手を合わせたごめんねポーズをやめて、いまさっき流川に抓られたほっぺをさする

力加減おかしすぎでしょ、絶対赤くなってると思う

「なんで俺から離れたがる」

「まだ死にたくないから」

「じゅみょーはまだだろ」

「1から説明しなきゃダメか？」

「分かった、俺は別にメーワクしてない」

「？？？」

もしかして自分(流川)に迷惑がられたら私が死んじゃうとか思ってる…？

嫌われるくらいならいっそ…！的な？

これは天才的な考えの持ち主だわ、バスケに関してだけじゃないんだね