何で私には意地悪なの。９

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『…アヤメ見っけ。』



アヤメ「A！」



そう言って抱き着いてくる。



囲まれて大変な事になってたからね。



アヤメ「…と…」



ハルヤ「ご無沙汰してます、姫。」



『一々跪こうとするのやめて、迷惑。』



アヤメが思っているであろう事を言う。



アヤメを見ると、親指を立てていた。



おい待てキャラ。



アヤメ「A、屋台全制覇した？」



『まだ半分。』



アヤメ「一緒に行こう！」



『良いけど、アキノリは？』



アヤメ「…逸れちゃって。」



はあ？



何やってんだ、アイツ。



アヤメ「私がAを探して勝手にいなくなったのがいけないの。」



『アヤメのせいじゃないでしょ。』



私を探してとか可愛すぎか。



ハルヤ「姫はAの事が本当にお好きなんですね。」



アヤメ「姫乃だけど…それは認める。」



『可愛いわ、好き。』



…最初はどうしても好きになれなかったんだけどね。



偏見だったらしいし。



悪かったなって今では思ってるよ。



アヤメ「何かお腹空いたね。」



ハルヤ「何か買ってきましょうか？」



アヤメ「え、」



『お祭りなんだから、一緒に行かなきゃ意味ないでしょ。』



そう言うと、嬉しそうに笑って腕を組んでくる。



ハルヤ「……………。」



可愛い。









＊

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