何で私には意地悪なの。９

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『美味しい…。』



りんご飴美味しい…。



甘いもの最高…。



アヤメ「A、美味しそうに食べるね！」



『まあ、美味しいからね。』



もぐもぐしながらそう言う。



『…さて。』



アヤメ「？」



『屋台全制覇しますか。』



食べ物から射的とかまで。



ナツメ「あ、ちょ、A！」



…ちょっと一人になりたいよね。



烏天狗の事あったばっかなんだよ。



トウマ「A。」



『お、トウマついてこれたんだ？』



トウマ「うん。」



…撒けなかったか。



トウマ「大丈夫？」



『何が？』



トウマ「この間蝉の時何かあったみたいだから。」



…あー、うん。



トウマなら良いかな。



『烏天狗に会ったよ。』



トウマ「………え？」



『姿はみえなかったけど。』



…抱き締めてくれた。



すごく、温かかった。



…烏天狗は…やっぱり優しかった。



トウマ「…良かったね。」



『うん。まあ、尚更忘れられなくなったんだけど。』



トウマ「…そっか。」



…ごめんね。



私今、ワザと線を弾いちゃったよ。



まだ君とは友達でいたいんだ…。



だから、もうちょっと牽制させて。



『私、烏天狗の事大好きだからさ。』



最低だけど、許して。









＊

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