検索窓
今日:17 hit、昨日:27 hit、合計:53,811 hit

343 ページ21

『…私、何してんだろ。』



嫌な予感がしてアヤメの後をつけてしまった。



…今の私は、妖怪姿で電柱の上に座っている。



アヤメはご機嫌そうに鼻歌を歌っている。



ハルヤ「お待ちください。」



…とうとうハルヤは…アヤメに接触することにしたんだね。



アヤメ「?あ、あなた…隣のクラスの…。確かAと仲が良い…。」



…そこで私を思いだしてくれるんだね。



嬉しいよ。



ハルヤ「私の前でそのような芝居をする必要はもうありません。」



…ねぇ、ハルヤ。



お願いだからやめてよ。



アヤメ「え?」



ハルヤはアヤメの方に例の桜を向ける。



すると、その桜は輝いた。



ハルヤ「…ふ…。」



それにハルヤは嬉しそうに笑う。



ハルヤ「ついに見つけました。姫。」



そう言って跪く。



…プライド高いくせに、何でアヤメにだけそうなの?



…分かってるけどさ。



アヤメ「え!?ちょっと…姫じゃなくて姫乃だよ?」



困った顔でそんなことを言う。



ハルヤ「気が向かれた時で結構です。私は常に、あなたのもの。」



…何も知らない人が聞けば、アイツはただの変人だが。



私は知ってるから…そうは思わない。



アヤメと反対方向に歩いていく。



アヤメ「…。」



アヤメはアヤメで元向いていた方へ向かって…。



『…!』



少しだけ、ハルヤの方を向く。



そんなアヤメの目は…赤と黒に変わっていて。



…目つきも少し冷たくなっていた。



『っ…』



…涙が、出そうになった。









344→←342



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
39人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ayumisimuya(プロフ) - わかるよ!いまさらだけど (2019年11月3日 19時) (レス) id: 7e5a632e4e (このIDを非表示/違反報告)
yuki - 私もオロチ大好きです♪和を重んじるタイプが現代に馴染んでいたのには驚きですが… (2019年2月9日 11時) (レス) id: 01053ecf80 (このIDを非表示/違反報告)
エルム - マジか、オロチ出るのか。レッツパーティ! (2018年9月29日 1時) (レス) id: 64cc466946 (このIDを非表示/違反報告)
友希 - えっ、オロチ出るの!?まじぱりぴなんだけど! (2018年9月2日 22時) (レス) id: b6e961ac32 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 愛と勇気さん» そうですねー。はやくアニメでてこい( ´∀`) (2018年8月27日 15時) (レス) id: 52b56b2ed5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:愛と勇気 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年8月9日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。