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『…私、何してんだろ。』
嫌な予感がしてアヤメの後をつけてしまった。
…今の私は、妖怪姿で電柱の上に座っている。
アヤメはご機嫌そうに鼻歌を歌っている。
ハルヤ「お待ちください。」
…とうとうハルヤは…アヤメに接触することにしたんだね。
アヤメ「?あ、あなた…隣のクラスの…。確かAと仲が良い…。」
…そこで私を思いだしてくれるんだね。
嬉しいよ。
ハルヤ「私の前でそのような芝居をする必要はもうありません。」
…ねぇ、ハルヤ。
お願いだからやめてよ。
アヤメ「え?」
ハルヤはアヤメの方に例の桜を向ける。
すると、その桜は輝いた。
ハルヤ「…ふ…。」
それにハルヤは嬉しそうに笑う。
ハルヤ「ついに見つけました。姫。」
そう言って跪く。
…プライド高いくせに、何でアヤメにだけそうなの?
…分かってるけどさ。
アヤメ「え!?ちょっと…姫じゃなくて姫乃だよ?」
困った顔でそんなことを言う。
ハルヤ「気が向かれた時で結構です。私は常に、あなたのもの。」
…何も知らない人が聞けば、アイツはただの変人だが。
私は知ってるから…そうは思わない。
アヤメと反対方向に歩いていく。
アヤメ「…。」
アヤメはアヤメで元向いていた方へ向かって…。
『…!』
少しだけ、ハルヤの方を向く。
そんなアヤメの目は…赤と黒に変わっていて。
…目つきも少し冷たくなっていた。
『っ…』
…涙が、出そうになった。
*
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ayumisimuya(プロフ) - わかるよ!いまさらだけど (2019年11月3日 19時) (レス) id: 7e5a632e4e (このIDを非表示/違反報告)
yuki - 私もオロチ大好きです♪和を重んじるタイプが現代に馴染んでいたのには驚きですが… (2019年2月9日 11時) (レス) id: 01053ecf80 (このIDを非表示/違反報告)
エルム - マジか、オロチ出るのか。レッツパーティ! (2018年9月29日 1時) (レス) id: 64cc466946 (このIDを非表示/違反報告)
友希 - えっ、オロチ出るの!?まじぱりぴなんだけど! (2018年9月2日 22時) (レス) id: b6e961ac32 (このIDを非表示/違反報告)
ミライ(プロフ) - 愛と勇気さん» そうですねー。はやくアニメでてこい( ´∀`) (2018年8月27日 15時) (レス) id: 52b56b2ed5 (このIDを非表示/違反報告)
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