何で私には意地悪なの。６

253　かまいたちside ページ44

カルラ「…僕、の…」



…大ガマがカルラに詰め寄る。



大ガマ「そうだよ!!お前がAにあんな事思い出させたから!!


そのせいでAは烏天狗を前より思い出すようになった!!


だからAは現実逃避するために記憶操作したんだろ!!」



かまいたち「…やめろ大ガマ。」



大ガマ「何なんだよ!!こっちが必死に隠してたのにお前は平気で言って!!


その癖に誰にも恨まれず嫌われず、ただただ受け入れられて!!


っ…ふざけんな!!」



カルラ「…僕は…。」



…カルラが傷ついた顔をする。



…こんなカルラの顔を見たら、Aは何て言うだろう。



大ガマ「お前が…お前が!!Aに再会さえしなければ!!!!」



オロチ「大ガマ殿!!」



…オロチの大声に少し止まる。



オロチ「…私達にカルラは責められません。」



大ガマ「何で…」



オロチ「私達がAを独りにしたとき、カルラはずっとAの味方でした。


…私達が元に戻ったとき…カルラは何も言わなかった。


その時のカルラの気持ちを考えて下さい。」



オロチの言葉に大ガマが黙る。



オロチ「…それに…遅かれ早かれこうなる筈だったんです。」



…A…。



…救ってやれなくて、ごめん。









＊

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