1story ページ3
「ねぇノア！」
あれは今から10年前。天気の良い日だった。
今よりももっと私達が仲が良くて、ママに叱られる程私は3人と一緒にいた。
ノーマンがエマとレイを引き連れ、私に問いかける。
『ん、どうしたの？』
「レイが最近本に取られてたんだけど、今日やっと遊んでくれるんだ！」
眩しいほどの笑顔。
『そうなんだ！良かったね』
と微笑むと、エマはにっと笑って
「うん！」
と返してきた。私の兄妹達は本当に可愛いなぁと心から思う。
「それでね、ノア。レイが＿＿＿」
『…そっか…よし！お姉ちゃんに任せて！』
「……」
この鳥籠から外へと通じる門。そこへママとの約束を破り見に行くと言うノーマン。
それを私は受け入れた。
＿＿＿受け入れるフリをした。
『私がママを見張るから、できるだけ3人は素早く、バレない程度に門を見てくるといいよ』
…ただ、
『でも、外に出ると危ないからね？』
と釘を刺しておいた。そして私は納得した3人が見えなくなると、ママの所へ向かった。
『ママ』
「あら、ノア？何かあったの？」
どうしても貼り付けられたように見えてしまうこの優しくも美しい笑顔。何年も私達を飼育しては出荷しているこのプラントの主。
『あの3人が門に向かったよ』
全ては大好きなママの為に。
＊
「どうしようノア！」
『そんなに慌てて、どうしたの？』
これは2039年のこと…
「ママがね、ノーマンが風邪ひいたからって合わせてくれないの！」
…あ、そうだ、雪合戦をしてノーマンが風邪をひいて…
『エマ、やみくもに入っていっちゃママに怒られるばっかりだよ？』
「うん…でも、どうすればいいの？」
『それならね…』
それで私が…
「「ありがとうノア！」」
『…！』
「ノアが考えてくれた糸電話のお陰で、ノーマンが寂しくないって言ってた！私も寂しくない！ありがとう！」
「僕ね、ノアの糸電話のお陰で元気でたんだ、ありがとうノア！」
それで…私…は…
＊
「ねぇねぇノア、」
とんとんと私の肩をエマが叩く。
『うん？』
「なんでノアは12歳になったのに出られないの？」
申し訳ないような笑みを浮かべて、言った。
『…ごめんね、分からないんだ』
私は…
＊
『ママ…』
「明後日の夜、ノーマンの出荷が決まったわ」
『…そう』
昔のようなママの笑顔は見られなかった。
それがとても辛くて、苦しくて。
「ノア…貴方は、あの子達と違って1度も私を裏切らなかった」
「私は貴方を一番信用しているわ。だから、お願いがあるの｣
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ジュリー(プロフ) - みかん星人さん» 了解しました！どんどんコメ来ると嬉しいです！END分岐が多いようなので、別でEND集を作ろうと思いまーす！ (2019年3月2日 13時) (
レス) id: 3e129eef4c (このIDを非表示/違反報告)
みかん星人(プロフ) - コメント失礼します！個人的には2番寄りの6番が見てみたいです...wwもちろん何番でも楽しみですけど！更新楽しみにしてます！ (2019年3月2日 12時) (レス) id: 8089ca85b5 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリー(プロフ) - 杏里さん» コメありがとうございます！(泣)了解しました！欲張りさんでもウェルカムなので他の方もコメお願いしますー！ (2019年3月2日 12時) (レス) id: 3e129eef4c (このIDを非表示/違反報告)
杏里 - 初コメ失礼します。アンケート12がいいです！（欲張り） (2019年3月1日 23時) (レス) id: 4f6b7da3ac (このIDを非表示/違反報告)
ジュリー(プロフ) - コメントお願いします！来たら嬉しすぎて泣きます。来なくても泣きます。(好きなやつだけ書くかもです) (2019年2月24日 15時) (レス) id: 3e129eef4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュリー | 作成日時：2019年1月13日 12時
