13story ページ19
『…エマー！』
「はーい！」
次の画面に移った時、そのメッセージを読んで私はエマを呼んだ。
「え？何々？解けたの!?」
『ん、これ…』
「…ミネルヴァさんからのメッセージだ！」
「ノーマンはこれを見たんだろう」
『！ちょっと待って』
『……何か来る』
「…え」
仲直りが出来たであろうこの大事な時に似つかわしくない、何か巨大なものが此方に近づいている音が聞こえた。
「逃げろ！！」
突如背後から襲いかかった脅威は、私が昔見たものとは掛け離れている化け物だった。
知性がないのか6本の足を無造作に動かし、ただひたすらに私達を食おうと口を開いたまま追いかけてくる。だがあれは確かに…
＿＿鬼だ。
「うう"わぁあっ」
『《鬼》だぁあああ！！』
＊
少し逃げた後、ドンのお陰で例の隊列の状態で逃げる事に成功した。
しかし未だ鬼が迫っている。
レイの提案によってあの鬼を私とレイで先程まで私達も落ちていた穴に落とそうという事になった。(私は駄々をこねたから特別に)
「よし…」
『あと少し！』
そして、もう少しで鬼が落ちる。
いけ、落ちろ、落ちろ！
＿＿ズぐシャっ
ぐちゃりともべしゃりともつかない、なんとも不快で、皮から肉、骨まで一気に断ち切って落とす音がした。
実際落とされているのだ。目の前で。
『…な、』
いとも容易く首を落とされた鬼は、まだ生暖かいであろう血を噴き出して動かない。
辺りに生臭い匂いが立ち込めて吐き気を覚えた。
『うっ…』
「こっちだ」
『わっ』
レイに手をぐんと引かれて、木の陰に隠れた。
“出ておいで。もう怖くないよ”
首を切り落とした方の鬼、《追手》が私達に話し掛ける。怖いのはお前だよ。
『…』
「(お、おい、ノア、何を…)」
私はカバンからハサミを取り出すと、木の幹にFro 06-32 PURSUERと書き記した
『(レイ…１回出て、逃げるよ)』
「(…わかった)」
そして私とレイは木の陰から出ていった。
「遅かったな。皆死んじまったよ」
念の為、レイは首の番号を鬼に見せる。
「俺達は戻って食われる気はない」
“食料の意見など聞いていない”
そして、走り出した。
『……っで？どうする？』
「ノープランかよ…！」
「…撒くしかねえだろ…！」
＊
右へ左へ、所狭しと生えている原生林の木々を利用しつつ逃げ回る。
『あ、あははっ、まだ追ってくるや、飽きないなあ』
「はっ、はっ…」
かれこれ数キロほど走っただろうか。
《鬼》はまだついてくる。
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ジュリー(プロフ) - みかん星人さん» 了解しました！どんどんコメ来ると嬉しいです！END分岐が多いようなので、別でEND集を作ろうと思いまーす！ (2019年3月2日 13時) (
レス) id: 3e129eef4c (このIDを非表示/違反報告)
みかん星人(プロフ) - コメント失礼します！個人的には2番寄りの6番が見てみたいです...wwもちろん何番でも楽しみですけど！更新楽しみにしてます！ (2019年3月2日 12時) (レス) id: 8089ca85b5 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリー(プロフ) - 杏里さん» コメありがとうございます！(泣)了解しました！欲張りさんでもウェルカムなので他の方もコメお願いしますー！ (2019年3月2日 12時) (レス) id: 3e129eef4c (このIDを非表示/違反報告)
杏里 - 初コメ失礼します。アンケート12がいいです！（欲張り） (2019年3月1日 23時) (レス) id: 4f6b7da3ac (このIDを非表示/違反報告)
ジュリー(プロフ) - コメントお願いします！来たら嬉しすぎて泣きます。来なくても泣きます。(好きなやつだけ書くかもです) (2019年2月24日 15時) (レス) id: 3e129eef4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュリー | 作成日時：2019年1月13日 12時
