2話 ページ3
「マジュウだーっ!!?」
私達の目の前に、魔獣ともとれる石や土で出来た化け物が現れた。
「獣よ、静まりなさい…！」
…咄嗟の口田君の個性が効かないらしく、やはりこれは生物ではないか。
『…お、』
私が個性を使おうと構えた時には遅く、轟君、爆発君、デク君が飛び出していき、あっという間に化け物を粉砕した。
化け物の体の一部が飛散し、ぼろぼろと細かく崩れ落ちる。
さあ、この調子でどんどん行こうか。
＊
化け物を先行して倒してくれる3人についていくと、個性はほぼ使用せずに全員集まるより少し早く目的地に辿り着いた。
「お昼ご飯抜き」とか言っておきながら、今は夕方だ。でこぼことした地面に足を取られ、余計に体力を消費した。
『…はぁ…』
脚や肩の疲労感に私は溜め息をつく。
「やっと着いたね。でも思ったより早かった！偉い偉い」
『あ、ちょっと…は、恥ずかしいのでやめて下さい…』
トップ3人に飯田君を含めた4人に唾を吐きかけるピクシーボブを後目に、マンダレイはまたもや私を褒め、頭を撫でた。
『小学生じゃないんですから…』
「んー？私にはちょっと大きい娘って感じなんだけどな…撫でるの、好きだったよね？」
『す、好きですけど…なんだか猫みたいで…』
確かに撫でられるのは嬉しいし、落ち着くから好きだ。…しかし、かと言って同級生の前でする事ではないだろう…。
「あれ？明音、もしかして反抗期？」
『違います…』
入籍してから母親感が強くなったマンダレイをそっと引き離す。
猫可愛がりってこんな感じなのかな…。
＊
全員集まると、マンダレイは従甥の洸太君を紹介した。
洸太君は握手を求めたデク君の陰嚢を殴りつけると、「ヒーローになりたいなんて連中とつるむ気はねえよ」とスタスタと去って行った。
後で追いかけようと思う中、どこか爆発君らしさを感じてしまったが、洸太君は爆発君のような乱暴なやつにはしないようにしようと心に決めた。
＊
美味しい食事と温泉での入浴を済ませ、次の日の朝5時30分。
個性を伸ばす為の訓練が始まった。
続く (更新停止中)
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ジュリー(プロフ) - チョコモカさん» ありがとうございます！自分のペースではありますが、更新していこうと思います (2018年12月12日 19時) (
レス) id: 3e129eef4c (このIDを非表示/違反報告)
チョコモカ - 語彙力すごい、、更新待ってます!! (2018年12月12日 16時) (レス) id: a7658dd2ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュリー | 作成日時：2018年10月14日 13時
