梵天の裏切り者を殴ってしまった

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しばらく様子を伺っていると
その内の1人がこちらに向かってきた


その子の名前は梨花といい
顔は可愛いが自分より優れている人をみると
いじめたり、噂を流したりする奴だ


梨花｢ちょっと、あんたさ｣


『どうしたの？』


さっきの話は聞こえてないふりしとこ


梨花｢朝誰と来たわけ？｣


誰とって聞かれてもな、、、
反社のピンク頭です！
なんて言えるわけないし


梨花｢まさか言えないような人なの？｣


はい！そうです！そうですとも！

なんて言えるはずもなく


『ちょっとした知り合いだよ』


梨花｢噂によるとピンク頭で口元に傷があるようなやばい奴らしいじゃない｣


あながち間違ってはない。
ただ、なんか気に入らなかった

何も知らないくせに

そういう感情だけが頭を駆け巡った


『やばい奴かどうかは容姿だけじゃ分からないんじゃない？』


私はなるべく優しく言った


梨花｢そうかしら？｣


『そうだと思うよ』


梨花｢まぁ、確かに人は表面だけじゃないしね。あなたみたいに｣


『なに？どういうこと？』


梨花｢あなたが演技してることくらい誰にでも分かるわ｣


あえて、クラスの中で
大きい声でそう言い放った梨花


『…演技？』


梨花｢ずっと思ってたのよね。｣


『そうなんだ』


梨花｢いい子ぶらなくてもいいのに｣


『そっか』


梨花｢あなたさっきから否定しないってことは認めたってことね｣


認めるもなにも
私が演技してようがしてまいが
別に良くないですかね？


『否定もしないし肯定もしないよ』


梨花｢なんなのそれムカつく｣


そう言って私の机を叩き行ってしまった梨花

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