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｢……大毅？｣
｢ふふふ、遅いわ。｣
悪戯が大好きな大ちゃんは、私が高校生の時に恋した未来人。
私の中で一番ひどい悪戯。
でも何処か、どこか嬉しいの。
また会えた。と喜んでる自分がいて。
私が初めて恋をした人は太陽みたいな人。
｢はい、カルピス｣
｢好きやろ？ばーちゃん｣
彼の中ではこの前。
私の中では大昔。
彼は、祖母である昔の私に会いに行った。
そしてこの想いも連れて。
時を超えてもこの想いはそのまま。
「今日な、俺の誕生日やねんけど
近くで花火大会あるねん」
「ばーちゃん、二人で見に行こう。」
ほら、また会えたでしょ。
とでも言わんばかりの笑顔。
あの時言えなかった言葉が、今なら言える気がして。
「大ちゃん、お誕生日、おめでとう」
私は、彼の差し出された手をしっかり握った。
fin。
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作者名：のらら | 作成日時：2018年8月9日 0時
