一等級 ページ2
「え？あなたハンター試験受けるの？」
「うん、ハンターライセンス持ってると色々便利みたいだし」
部屋の中に二人の男女の声が響く
ヒソカとリュリュだ
ちょうど今月で一緒に過ごしはじめて一年になる
その二人が、今年度行われるハンター試験の話をしているようだった。
「ふーん、じゃあ私も受けよっかな」
「そうしなよ。ハンターライセンス、君もどうせいいように使うんだろ？」
「ええ、でも申し込みとかしなきゃ行けないんでしょ？」
「君も受けるだろうと思って申し込んでおいたよ」
「あら、ありがと」
もう二人には当初の初々しさなんて一ミリも残っていない
それどころか、若干の熟年夫婦感が漂っている。
あの日から、随分と経ったが今ではいい馴れ初め話になったとお互いに思っている。
「ところで、誰かと一緒に行くの？ハンター試験」
「うん、イルミとちょっとね」
「本当に？大丈夫なの？」
イルミ(ゾルディック家)と色々問題を抱えているのため少し心配だ
私と、ヒソカは生きて帰ってこれるだろうか？
大丈夫だと思うけど。
「私は、バレないようにしないとな」
「大丈夫だよ。イルミ自身は僕たちのこと諦めてるみたいだし。リュリュが、ゾルディック家の使用人じゃなければ無理に連れ戻す必要もないってね」
「それならいいけど」
そういえばヒソカって去年のハンター試験、試験官を半殺しにして不合格にされたって聞いたけど本当かな？
私は気を付けないと。間違って殺したりしないように。
でも、ライセンスがあればほとんどの国はフリーパスだし、大概の公共施設はただで使えるし、売れば7代先まで遊んで暮らせるなんて、夢のようなカードね
「ちょっとやる気出たかも」
「そうかい」
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作者名：xi | 作成日時：2019年3月14日 19時
