名簿 (ページ3)

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彼は剣のようなものを持っており、それを振るいながら戦う。

しかし、また僕を襲おうとした人もモヤのようなものでその攻撃を流す。

叶「悲しいよ明那。あんなに可愛がってあげたのにこんなことするなんて」

三枝「俺も悲しいよ叶さん！あんなに可愛がってくれたのにこんなことするなんて！」

お互いに喋りながら攻撃したり避けたり。

僕は何が何だか分からなくて、それを見つめることしか出来なかった。

だが、すぐに戦いは終わる。

「叶さん」と呼ばれた人が、「明那」と呼ばれた人の剣を折ったのだ。

バキンッ…

三枝「…！」

叶「これくらいで許してあげる。…次はもっと強くなってから来てね、明那…」

そのまま黒いモヤに包まれて、その人は姿を消した。

三枝「…くっそ…」

明那さんはしゃがみこんで唇を噛み締めた。

『あ、あの…』

声をかけるとバッと顔を上げて笑う。

三枝「あ、す、すみません！怪我はありませんか？」

『大丈夫です。ありがとうございました！あの、お名前は…』

三枝「あ、えっと、三枝明那です！あっ、俺はこれで！まだ仕事残ってるんで！じゃ…」

『あ…行っちゃった…ん？』

地面で何かがキラリと光った気がして、それを拾う。

『…バッジ？』

時計のような何かに虹がかかっている。ひっくり返すとそこには「2O3O」と書いてあった。

なんの事かは分からないが、ここに明那さんの手がかりがある気がして、調べてみることにした。